前田敦子:毒島ゆり子役で「パワーアップ」 ラブシーンは「構えないで見て」

主演ドラマ「毒島ゆり子のせきらら日記」について語った前田敦子さん
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主演ドラマ「毒島ゆり子のせきらら日記」について語った前田敦子さん

 20日にスタートするTBSの深夜の連続ドラマ「毒島ゆり子のせきらら日記」に主演する女優の前田敦子さん。今作で前田さんは、一度に複数の男性と関係を持つという独特の恋愛ルールで動く恋愛体質の政治記者・毒島(ぶすじま)ゆり子を演じる。撮影を通じて、女優として「パワーアップした!」と話す前田さんに、俳優の新井浩文さんらと挑んだ大胆ラブシーンの秘話や、ゆり子に共感する点、ドラマの魅力などについて聞いた。

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 ドラマは、“深夜の昼ドラ”をテーマにしている。前田さん演じる主人公・ゆり子は、政治記者としてがむしゃらに働きながらも、恋愛体質のあまりプライベートでは二股など奔放な恋愛を満喫。ある日、既婚男性と出会い、恋に落ちて壮絶な最後を迎える……という“ドロドロの恋愛劇”を描いている。ゆり子と恋に落ちる既婚者の記者・小津翔太役を新井浩文さん、二股を容認するゆり子の恋人・幅美登里役をロックバンド「黒猫チェルシー」の渡辺大知さんが演じるほか、片岡鶴太郎さん、山崎銀之丞さんらが出演している。

 ◇女優として「パワーアップ」を実感 ゆり子は普段のまま?!

 今作で前田さん演じるゆり子は、恋愛体質でありながら記者としてがむしゃらに仕事を全うする仕事人間でもある。ゆり子に共感できるポイントについて前田さんは、「私もそうでありたいのですが、何事にも前向きなところが共感できます」と話し、ゆり子の魅力についても「恋愛だけずるずるしているわけではなく、ちゃんと切り替えて仕事しているので、そこはカッコいいと思う。たまに落ち込む時もあるけれど、恋愛の問題を仕事に持ち込まないので、見習いたい」と話す。

 前田さんとゆり子の共通点については「友達がドラマを見たら(ゆり子は)私っぽいって言いそう(笑い)。恋愛やプライベートシーンは『そのままじゃん』と言われる気がします」と話していたが、「私はまだ恋愛と仕事の両立は本格的にやったことがないし、できる気がしません。私もゆり子みたいに仕事をずっとやっていたいから、いつか恋愛とバリバリ両立できるような女性になりたいと思います」と目を輝かせる。

 現在ドラマの撮影は終盤を迎えており、前田さんはゆり子役を演じながら「確実にステップアップできました。いい挑戦をさせてもらっています。体力、精神力、集中力を全てつけてもらったなと感じて、パワーアップできました!」と話し、「ゆり子がいろんな恋愛を通してドタバタ進んでいくとともに、私自身も成長させていただけた」と振り返る。

 ◇新井浩文とのラブシーンは「もう何も思わない」?!

 ゆり子役のオファーを受けたときの率直な感想は、「恋愛ものはやったことがなかったので、私に女っぽいものできるかなと不安でした。映画『イニシエーション・ラブ』(2015年・堤幸彦監督)の恋愛は少し変わっていたので、今回イメージができなくて……」と話す前田さん。だが、今作でゆり子と不倫関係になる新井さん演じる小津翔太とのラブシーンについて「もっと緊張するかなと思っていたけれど、全然恥ずかしいとかなくて、最終的には新井さんとも『もう何も思わないね』と話していました(笑い)。いいのか悪いのか……」と苦笑い。

 また、「『キスシーンやラブシーンはその人の素が出ちゃうよ』と新井さんがおっしゃっていて(笑い)」とアドバイスを受けたといい、自身のラブシーンについては「あまり見てないです……」と照れ笑いし、「せっかくだからきれいなシーンになるといいですね」と仕上がりに期待を寄せた。

 ◇AKB48時代のファンにも“構えないで見てほしい”

 “深夜の昼ドラ”と呼ばれ、「政治と恋愛にフィーチャーしている」という今作だが、見どころについて前田さんは「ドロドロしている部分もたくさんありますが、意外と爽やかに出来上がっています。内容もはっきりしているので、女性の方にも楽しんでもらえると思う」とアピールする。

 また、前田さんをAKB48時代から応援するファンに向けて「過激な内容かなと思って、もしかしたら構えているかもしれません。内容としては本当に面白いので、ゆり子という一人の女の子の恋愛をのぞき見していると思って気軽に見てください」とアドバイスする。

 さらに、女性の観賞者には「ゆり子のファッションに注目してほしい」といい、「一日の撮影で何十回も着替えているくらい、いろんな洋服を着ています。ゆり子は仕事で白や薄ピンクのスーツを着ていますが、最近は可愛いセットアップが多いんです。その部分も注目してまねしてほしい」と言い、「いろんなタイプの男性が出てくるので、『私はこの人が好み!』と見つけて、話題にしてもらえたら」と笑顔でアピールしていた。

 ドラマは、TBSで毎週水曜深夜0時10分ほかで放送。

 <プロフィル>

 1991年7月10日生まれ、千葉県出身。AKB48のセンターとして活躍した後、2007年に女優に転身。主な映画出演作に「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(2011年)、「クロユリ団地」(13年)、「イニシエーション・ラブ」(15年)、現在は「モヒカン故郷に帰る」が公開中。

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