注目映画紹介:「ドロメ 女子篇」 森川葵主演の怖くて笑えるホラー 別視点の「男子篇」同時公開

映画「ドロメ 女子篇・男子篇」のメインビジュアル (C)2016「ドロメ」製作委員会
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映画「ドロメ 女子篇・男子篇」のメインビジュアル (C)2016「ドロメ」製作委員会

 女優の森川葵さんの主演映画「ドロメ 女子篇」(内藤瑛亮監督)が26日に公開される。今作は、女子高と男子高の演劇部が行う合同合宿を舞台に、次々と奇妙な出来事に遭遇する姿を描く。同じ時間軸で進行し、女子視点の物語が展開する「女子篇」と、男子側による「男子篇」の2本が公開される。「女子篇」は森川さん、「男子篇」は小関裕太さんがそれぞれ主演を務め、「ライチ☆光クラブ」などの内藤監督がメガホンをとっている。

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 紫蘭高校演劇部の部長・熊谷絢(比嘉梨乃さん)や3年生の坂下栞菜(遊馬萌弥さん)、2年生の川那小春(森川さん)と杉原実夏(三浦透子さん)らは、来年からの共学統合が決まっている泥打高校の演劇部員の星野颯汰(小関さん)、峰崎陸(大和田健介さん)、本橋龍成(中山龍也さん)らと合同合宿を行うことになった。女子部員たちは、泥打高校へ向かう途中で泥まみれの観音像と行方不明者を捜す張り紙を見つけるも気にもとめなかった。合同合宿がスタートするが、やがて不可解な現象が起き始め……というストーリー。

 今作は謎の化け物“ドロメ”の出現シーンなど、本格的なホラーものの怖さで驚かせてくれる半面、学園ラブコメディー要素も盛り込まれ、ホラー映画なのに軽やかな演出でも楽しませてくれる。なおかつ「女子篇」と「男子篇」という2作が補完し合うストーリー構成で、同じ時間軸でありながら両作では視点の違いを異なるカットで表現するなど、合わせて見ることで“答え合わせ”ができる仕掛けも面白い。それぞれ作品の完成度も高く、ホラーなのに笑顔があふれてしまうという型にはまらない魅力を持つ。ただし、油断していると恐怖シーンにハッとさせられるので、ご注意を……。26日からシネマート新宿(東京都新宿区)ほか全国で「男子篇」と同時公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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