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俳優の桐谷健太さんが主演を務める、WOWOWで3月3日から放送・配信される「連続ドラマW 坂の上の赤い屋根」のオールキャストとポスタービジュアル、本予告が1月29日、解禁された。追加で発表されたキャストは工藤美桜さん、床嶋佳子さん、七五三掛龍也さん、渡辺真起子さん、宮崎美子さん、西村元貴さんら。
ドラマの原作は真梨幸子さんの同名小説(徳間文庫)。真梨さんの小説がWOWOWで映像化されるのは、尾野真千子さん主演の「フジコ」(原作「殺人鬼フジコの衝動」)、「連続ドラマW 5人のジュンコ」に続いて3作目。物語は、新人作家が18年前の女子高生両親殺害事件をモチーフにした小説企画を、出版社の編集者に持ち込んだことから始まり、やがて登場人物たちが抱える嫉妬、劣等感、孤独、過去など“黒い感情”の正体と事件の真実が明らかになっていく。
工藤さんは、大渕(橋本良亮さん)に洗脳され、開業医の両親を惨殺し無期懲役となった青田彩也子を演じる。2022年にフジテレビ系で放送されたドラマ「親愛なる僕へ殺意をこめて」での拷問シーンで話題を呼んだ工藤さんが、さらなるダークな新境地に臨む。
床嶋さんは、法廷画家の鈴木礼子(蓮佛美沙子さん)の母・孝子を演じる。孝子は死刑囚の大渕と獄中結婚した娘を案じているものの、娘に本当の意味で向き合えていない。
礼子の弟で大手銀行員の鈴木洋平役には、WOWOWドラマ初出演となる「Travis Japan」の七五三掛龍也(しめかけ・りゅうや)さん。姉の不器用な生き方に黒い感情を抱く役で、役作りのためにトレードマークの金髪を黒髪にして挑んでいる。
渡辺さんは、轟書房のカリスマ編集者・笠原智子を演じる。部下の橋本涼(桐谷さん)をはじめ、かつて上司と部下の関係だった市川聖子(斉藤由貴さん)ら、周囲の人を利用しようとする役どころ。
宮崎さんは、新人作家の小椋沙奈(倉科カナさん)の母・美江役。沙奈に対して過保護な一面があり、事件を追って小説執筆に没頭する沙奈を心配する。
轟書房で主人公・橋本の同僚・小泉役は西村さんが演じる。上司の笠原に事件の小説の企画を進める橋本と沙奈を監視するように命じられ、巻き込まれていく。
その他、小学生時代の大渕を宮岡大愛さん、拘置所の刑務官・大野を渡辺光さん、高校1年生の大渕をアルバイトとして雇っていた地方のイベント会社社長・笹井を神保悟志さん、礼子の高校の時からの友人で弁護士の田所弓枝を水崎綾女さん、彩也子の母親、早智子を霧島れいかさん、天下り先の商社で役員を務めている礼子の父、鈴木俊彦を中村育二さんがそれぞれ演じる。
閑静な住宅街にある赤い屋根の家。18年前、この家で開業医の両親を殺害したのは、実の娘の青田彩也子(工藤さん)と、その恋人・大渕秀行(橋本さん)だった。大渕は裁判中に「早すぎた自叙伝」を出版し、過去に女子児童に手を掛けたことを告白。裁判では彼に洗脳された彩也子が凶行に及んだとされ、主犯の秀行は死刑、彩也子には無期懲役が確定した。それから数年後。「早すぎた自叙伝」を担当した轟書房の編集者、橋本涼(桐谷さん)のもとに、新人作家の小椋沙奈(倉科さん)から事件をモチーフにした小説の企画が持ち込まれる。橋本と沙奈は小説の連載を実現すべく、大渕死刑囚と獄中結婚した大渕礼子(蓮佛さん)や、大渕のかつての愛人で元敏腕編集者の市川聖子(斉藤さん)ら関係者たちの取材を始めていくうちに、黒い感情に引きずり込まれ……と展開する。
ポスターは、赤い屋根の家を、人物が囲うように並ぶ印象的なビジュアルで、“この悪はあなたにも存在するかもしれない”というキャッチコピーが添えられている。90秒の本予告は「女子高生両親殺害事件」と事件をモチーフにした小説化を発端に登場人物たちの闇がそれぞれ浮き彫りとなり、終盤には犯人の女子高生に関連する衝撃的な“疑惑”が垣間見える仕上がりだ。
「連続ドラマW 坂の上の赤い屋根」は、2024年3月3日から毎週日曜午後10時、WOWOWプライム、WOWOW 4K、WOWOWオンデマンドで放送・配信される。全5話。