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1月13日、東京・国立競技場で行われる「第103回全国高校サッカー選手権大会」の決勝戦。群馬県代表の前橋育英と千葉県代表の流通経済大柏が“聖地”で激突する。昨年末から熱戦が繰り広げられてきた同大会だが、その応援マネージャーを務めているのがモデルで俳優の月島琉衣さんだ。初代の堀北真希さんから数えて、ちょうど20代目になるという月島さんの魅力とは? 過去のインタビューなどからひもといてみたい。
◇代表作“高木さん”では「逆に火が付いた」と周囲の声を力に
冬の風物詩である全国高校サッカー選手権大会の応援マネージャーは、長らく「若手女優の登竜門」と言われてきた。初代は、前述の通り第84回大会の堀北さん。その後、各大会ごとに新垣結衣さん、北乃きいさん、逢沢りなさん、川島海荷さん、広瀬アリスさん、川口春奈さん、大野いとさん、松井愛莉さんが選ばれてきた。
今から10年前、10代目を務めたのは広瀬すずさんで、永野芽郁さん、大友花恋さん、高橋ひかるさん、清原果耶さん、森七菜さん、本田望結さん、茅島みずきさん、凛美さん、藤崎ゆみあさんが後に続き、各大会に花を添えてきた印象だ。
その20代目として、いま注目を集めているのが月島さんは、2008年3月1日生まれ、神奈川県出身の16歳。2022年8月、ティーン向けメディア「Seventeen(セブンティーン)」(集英社)の専属モデルオーディションで「ミスセブンティーン2022」に選ばれ、現在も“Seventeenモデル(STモ)”として活躍してる。
俳優としての代表作は、昨年春にTBSで放送された連続ドラマ「からかい上手の高木さん」。
本作は、山本崇一朗さんの人気マンガ「からかい上手の高木さん」(小学館)の実写ドラマ版で、月島さんは主演(黒川想矢さんとのダブル主演)を務めると、ヒロインの高木さんを好演し、永野さん主演の実写映画へとたすきをつないだ。
「からかい上手の高木さん」は、恋愛に奥手な中学生の西片が、クラスメートの高木さんにからかわれる日常を描くラブコメディー。ドラマ版では、月島さんと黒川さんという10代のフレッシュな若手2人が、これまで数々の恋愛映画を手掛けてきた今泉力哉監督のもと、「照れたら負けの、からかい青春ラブコメディー」の実写化に挑んだ。
実写化発表の時点でさまざまな反応があったが、月島さん自身はそれら“周囲の声”を力に変えて撮影にのぞんだといい、「“高木さん”は原作ファンがたくさんいる作品だったので、(実写化に対して)批判の声も決して少なくはありませんでしたが、そこから『逆に火が付いた』というか、それを糧に『絶対にいい作品を作る』と思って撮影に入ることができましたし、そこ(批判の声)を乗り越えられるようにと頑張りました」と撮影を振り返っている。
その頑張りは視聴者にも伝わったようで、ドラマの評判は上々。いまも月島さんに高木さんの姿を重ねて見てしまうファンも多いことだろう。
◇本人も認める「明るさ」は大きな魅力 夢は大きく「国民的女優」
現在高校生の月島さん。自身の性格については「普段は元気で明るい性格。おしゃべりな方」と分析する。
また「食べている時間とお仕事している時間が大好き」だといい、「食べている時間はすごく心が満たされるし、(学校の)テスト終わりもリフレッシュしに、おいしいごはん屋さんに行くのをルーティンにしているので、ごはんは“癒やし”の一つです。お仕事は、Seventeenモデルとしては、ありのままの月島琉衣として、ファッションも見せてって感じで。女優としては、月島琉衣ではない誰かを演じ、人が変わることで“差”を表現できるところにやりがいを感じています。毎日すごく楽しいですし、毎現場『今日も楽しみ!』と思って、朝は気持ちよく出かけています」と語っていた。
運動神経にも自信があり、特技に小学生時代に習っていたサッカーを挙げている月島さんは、“静”と“動”で言ったら圧倒的に動タイプ。本人も認めるように、その明るさは大きな魅力であり、また「からかい上手の高木さん」出演時の発言から分かる通り、ポジティブさ、負けん気の強さも持ち合わせている。
「第103回全国高校サッカー選手権大会」のテーマ「いま、ここ、全力」になぞらえるなら“全力美少女”といった感じか。
そんな月島さんは以前のインタビューで、「事務所に入ったときからずっと『国民的女優になりたい』と思っていて。それは今も変わらず大きな目標、夢です」「だからこそ、今は一つ一つの作品、出会いを大切にして、それを生かして、いつか大きく羽ばたくことができたらいいなと思っています」などと明かしていた。
応援マネージャーを経て、朝ドラヒロインまで駆け上がった広瀬さんや永野さん、清原さん、または「憧れの北川景子さん」と肩を並べるくらいの活躍を今後、見せることができるのか。この先の成長にも注目したい。