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直木賞作家・島本理生さんの約2年ぶりという長編小説「天使は見えないから、描(か)かない」が1月29日、新潮社から発売された。同作は、唯一無二の愛を貫くために18歳差の叔父と姪がだどり着いた究極のハッピーエンドを描く物語。島本さんは「自分でも想定していなかった向こう側までたどり着いたように感じました。数年前なら書けなかったと思います」と語っている。
発売にあわせ、俳優の清原果耶さんとフリーアナウンサーの宇垣美里さんからのメッセージが公開された。清原さんは「ただ願う。これが私たちの話であることを」、宇垣さんは「どうしても手放せなかった愛をふと思い出してたまらなくなった」とコメントしている。
同作の主人公は、33歳の弁護士・永遠子。結婚3年目の夫と問題のない関係を保ちながらも、18歳年上の実の叔父・遼一としばしば逢瀬を重ねている。しかし、夫が浮気相手を妊娠させて離婚し、その後、惰性で付き合った恋人とも別れてしまう。子供の頃から抱いていた叔父へのいびつな欲望に向き合った永遠子が気付いた唯一無二の愛とは……。
「天使は見えないから、描かない」は四六判・ハードカバー丸背、256ページ。価格は1870円。