この「実写【推しの子】 インタビュー」ページは「実写【推しの子】」のインタビュー記事を掲載しています。
芸能界を題材にした大人気マンガを映像化するドラマ&映画「【推しの子】」。アクア役で主演する櫻井海音さんと、アクアの妹ルビーを演じる齊藤なぎささんにインタビュー。多くのファンがいる人気作の実写化に挑んだ心境を聞いた。
◇【推しの子】は「苦しくなるくらいリアル」
「【推しの子】」は、「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」の赤坂アカさんと、「クズの本懐」などで知られる横槍メンゴさんが共同で手がけたマンガで、累計発行部数は2000万部以上(11月時点)。昨年と今年放送されたテレビアニメも話題となった。伝説的アイドル・アイがのこした双子の兄妹、アクアとルビーの物語。アクアはアイ殺害の黒幕への復讐を誓い、ルビーは母に憧れアイドルを目指す。アクアはアイ殺害の黒幕への復讐を誓い、ルビーは母に憧れアイドルを目指す。
--ドラマ&映画化が決まる前から、お二人は原作のファンだったそうですが、読み始めたきっかけは。
櫻井さん:出演している「王様のブランチ」(TBS系)のマンガを紹介する企画がきっかけで読み始めました。
齊藤さん:私はそれこそアイドル時代に、指原(莉乃)さんのSNSで見かけて、面白そう!と読んでみたのがきっかけです。
--芸能界を題材にした作品ですが、やはり共感できることは多いのですか。
2人で:共感しかないです(笑)
齊藤さん:感情移入しちゃったのは、「今からガチ恋始めます」という恋愛リアリティショー編で誹謗中傷が問題となるお話です。共感しすぎて、すごく苦しくなりました……。
櫻井さん:お互いに恋リアに実際出ていたからこそ、分かることも多くて。なんでここまでリアルに描けるんだろう?って不思議に思うぐらい、本当にリアルだなって思います。読んでいて苦しくなるくらいリアルです。
--多くのファンがいる人気作です。プレッシャーもあった?
齊藤さん:好きな作品だったからこそ、オファーをいただいた時は、本当に自分でいいのかな?ってすごく悩みました。でも、小さい頃からアイドルに憧れていたところなどルビーちゃんには自分と重なる部分があったので、挑戦してみようと頑張りました。
櫻井さん:オファーがきた段階では「他の人にやらせたくない」という思いが強くて。ぜひやらせていただきたいと即答しました。ですが、現場に入ってからプレッシャーは感じており、まだ短い期間ではありますが、この業界に入ってから培ってきたものを全て使い切るぐらいの覚悟で演じました。
◇「4カ月間苦しんだことが報われた気がしました」
--撮影期間中は改めて原作を読み込んだとのことですが、やはり原作を大切にすることを意識されたのでしょうか。
櫻井さん:もちろんそうです。仕事として向き合う前から大好きな作品なので、原作の世界観を壊したくなかったし、ビジュアルなど原作に寄せる努力は常にしていました。現場には毎週新しい「ヤングジャンプ」が置いてあり、最新の話もチェックしながら撮影していました。ただ原作は大切にしながらも、我々なりに「【推しの子】」という作品の新しい魅力を引き出せるようドラマ&映画化に臨みました。例えば、マンガでは描かれていないコマとコマの間にあるはずの表情など、そういう行間の感情を想像して作っていきました。
--齊藤さんから見た、座長の櫻井さんの姿はいかがでしたか。
齊藤さん:すごく頼もしい座長でした。私自身、シリアスなシーンでうまくいかなった時に、優しくアシストしてくれたり、結構支えていただきながら撮影していました。スタッフさんとも仲が良くて、櫻井さんがいたからこその現場でした。
--櫻井さんは、ご自身の撮影がない時も現場に来ていたと聞きました。
齊藤さん:ほぼずっといました。
櫻井さん:自分の仕事のモットーが“現場を大切にすること”なんです。現場が良くないと、いい作品はできないと思っているので。共演者の方やスタッフさんとのコミュニケーションを密にすることを意識していました。
--双子の兄妹役ですが、撮影を通して、お二人の顔が似ていったとスタッフから聞きました。
齊藤さん:そうなんですか(笑)!? でもずっと一緒にいたので表情は似てきたのかな。
櫻井さん:自分たちでは中々意識したことはありませんが、そう見えていたのならうれしいですね。
齊藤さん:でも、髪色は意識しましたよね!
櫻井さん:そうですね。髪色は本当に大変でした。クランクイン前からお互いに髪色を寄せていって。ただ同じ美容院に通っているわけではないので、すごく苦労しました。美容院には何回通ったか分からないです(笑)。
--ずばり今作の自信のほどは?
櫻井さん:チームで約4カ月間苦しんだことが報われた気がしました。脚本が面白くて、映像がきれいで、客観的に見てもシンプルに面白いなって。原作ファンの方には原作と比較しても楽しめる作品になっているのではないかと思いますし、【推しの子】のことを何も知らない状態の人はものすごく楽しんでいただける内容なのではないかと思います。
齊藤さん:原作を大切にして全力で挑んだので、ドラマも映画もぜひ見ていただきたいです!
ドラマ&映画「【推しの子】」はAmazonと東映による共同プロジェクトで、ドラマの第1~6話が11月28日午後9時から、第7~8話が12月5日午後9時からPrime Videoで世界独占配信される。そのドラマの続きを描く映画「【推しの子】-The Final Act-」は12月20日に全国公開。