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藤ヶ谷太輔:奈緒とW主演で辻村深月の人気小説が映画化 「傲慢と善良」

映画「傲慢と善良」のティザービジュアル(C)2024「傲慢と善良」製作委員会

 人気グループ「Kis-My-Ft2」の藤ヶ谷太輔さんと俳優の奈緒さんが、辻村深月さんの同名小説が原作の映画「傲慢と善良」(萩原健太郎監督)でダブル主演を務めることが明らかになった。「人生で1番好きな小説」に挙げていたという藤ヶ谷さんは「『もし映画化するなら絶対に(西澤)架を演じたい。かなわなければ一生後悔する』と思い、原作の関係者の方へもアプローチしてご縁がつながり本作のオファーをいただきました」と思いを語っている。

 原作は第7回ブクログ大賞を受賞し、発行部数は93万部を突破して「2023年最も売れた小説」とも呼ばれる人気作。長年つきあった彼女にフラれてしまい、マッチングアプリで婚活を始めた西澤架(藤ヶ谷さん)は、そこで出会った坂庭真実(奈緒さん)と付き合い始める。1年たっても結婚まで踏み切れずにいたある日、ストーカーの存在を告白される。そんな矢先「架くん、助けて!」と恐怖に怯えた真実から着信が入る。彼女を守らなければとようやく婚約した直後、真実は突然姿を消してしまう。居場所を探すうちに“知りたくなかった過去とうそ”が明らかになる。そして、すべてをさらけ出した2人の“一生に一度の選択”とは……?

 真実と同じく周囲から善良に見られることも多いという奈緒さんは「地方出身ならではの恋愛観や価値観にも共感できましたし、私自身30代目前となり人生の選択を考える時期になりましたので、さまざまな選択が描かれているこの作品に出会えて幸せです」と語っている。

 映画「傲慢と善良」は9月27日から全国公開される。

 ◇藤ヶ谷太輔さんのコメント

 映画化が決まる前から、「人生で1番好きな小説」に挙げていたほどこの作品が大好きでした。辻村さんは僕のこと知っているのかなって思えるぐらい、僕自身の物語のように思いました。「もし映画化するなら絶対に架を演じたい。叶わなければ一生後悔する。」と思い、原作の関係者の方へもアプローチしてご縁がつながり本作のオファーをいただきました。僕の俳優人生の中でも並々ならぬ想いで演じました。まだ気づいていない潜在的な感情に気づくことができ、自分の世界が広がるような作品です。恋愛面だけでなくミステリー要素も織り込まれているとても魅力的な作品です。

 ◇奈緒さんのコメント

 辻村先生の作品に出演したいとずっと思っていたので今回夢がかなってうれしいです! 私自身いいところばかりの人間ではないのですが、昔から「いい子だよね」と善良に見られることも多いので真実とリンクしました。地方出身ならではの恋愛観や価値観にも共感できましたし、私自身30代目前となり人生の選択を考える時期になりましたので、様々な選択が描かれているこの作品に出会えて幸せです。藤ヶ谷さんや監督と結婚や恋愛の価値観についてとことん話し合いました。自分が好きになれなくて蓋をしたい気持ちを「傲慢と善良」という言葉が救ってくれるようなとても希望のある作品です。

 ◇辻村深月さんのコメント

 「あ、架と真実がいる」お二人の姿を撮影現場で目にしての、最初の感想でした。ただ、原作の二人はともに一癖も二癖もある人たち。そんな架と真実そのものと言われるのは抵抗もありませんか?と尋ねる私に「いえ!今この瞬間は、その言葉が何よりもうれしいです」と藤ヶ谷さんがこたえ、奈緒さんが微笑みながら頷いてくださった瞬間、ああ、このお二人に彼らを託せて本当によかった、と感じました。何年も前から架役の藤ヶ谷さんが原作を心に深く刺さった本としていろんな場面でお話ししてきてくださっていたこと、真実役の奈緒さんが中学生の頃から私の本を愛情深く読んできてくださったこと、以前から伺って、とても光栄に思い、感謝してきました。映画の完成を心から楽しみにしています。

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