薬屋のひとりごと
第36話 華瑞月
3月28日(金)放送分
「ヤングアニマル」(白泉社)で連載中の福田宏さんによるマンガが原作のテレビアニメ「ロックは淑女の嗜みでして」が、4月3日午後11時56分からTBS系28局で全国同時放送される。“お嬢様×ロック”がテーマの青春ストーリーで、母親の再婚で超お金持ちとなり、お嬢様学園で淑女らしく振る舞うべく、大好きだったギターやロックを捨てて、窮屈な生活を強いられている元庶民かつ元ロック少女の鈴ノ宮りりさが、同じ学校に通う超絶技巧のお嬢様ドラマー・黒鉄音羽と出会い、再びロックへの想いを燃やしバンド活動に興じることになる。激しい演奏シーンが見どころの一つになる同作について、りりさ役の関根明良さん、音羽役の島袋美由利さんに聞いた。
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ーー作品の印象は?
関根さん 激しさや熱量、そして彼女たちの感情を露わにするような表情に胸を打たれました。テープオーディションの収録の際に「すごく面白いですね!」とマネージャーさんにお話をしていて、「結果が出たらすぐに教えてください」とお願いしていました。続きが気になり、夢中で読み進めたことを覚えております。ただ、スタジオオーディションの日に、インフルエンザにかかってしまい、オーディションを受けることができず、とても落ち込んだのですが、別日にオーディションの機会をいただくことができたんです。インフル明けだったので、スタッフの方には「無理しないでいいですよ」と言っていただけたのですが、ここで無理をせずにいつする!という気持ちで挑みました。
島袋さん 衝撃的でした。演奏シーンを見ていると、熱さを通り越して、血湧き肉躍るようでした。熱に浮かされるがままに演じたいと思い、テープオーディションでは配分を間違えて、声が枯れてしまい、ほかの役も受けたのですが、途中から声がカスカスになっていました。スタジオオーディションでは練習しすぎずに、気持ちを込めようとしたら、やっぱり声が枯れてしまいまして……。演じる側に自制を一切許さない気持ちよさ、作品が持つ力強さを改めて感じました。ブレーキを踏ませない勢い、強さのある作品です。
ーーりりさの魅力は?
島袋さん 単純で可愛いんですよね。音羽さんを通して見ているので、転がしやすい子だなと思ったり(笑)。常に全力でぶつかってくる、パワーのある子です。何一つ手を抜かないじゃないですか。お嬢様になると一度決めたら手を抜かないで、完璧であろうとする。 彼女の覚悟が格好いいなと思います。完璧であらねば、となる背景を考えると、この年でそこまで抱え込まなくてもいいんだよ、と心配しちゃうところもあります。それくらい強い子なんですね。
関根さん お嬢様の中のお嬢様であるノーブルメイデンになりたいと思っているけど、それは自分のためではない、というところに彼女の優しさを感じます。でも、彼女の中には、やっぱり譲れないものがあって。“二兎を追う者は一兎をも得ず”にならず、どちらも得ようとする気概が本当に強い子だなと思います。ただ、煽られやすいく、チョロい可愛いところもあって(笑)。とても熱い信念を持っている子なのでたくさん挑戦させていただきながら演じさせていただいています。
ーー音羽は?
関根さん 島袋さんの第一声を聞いた時、音羽だ!と思うくらい島袋さんの優雅さ、品のよさを感じました。周りに花が咲くような優雅さが本当に素敵です。台本を読んでいると、負けたくない!という気持ちになることがあって。罵り合うシーンではいつも私のぶつけたものを押しつぶすようにきてくれるので、負けるか!とお互いテストの時からヒートアップしてしまうことが多くて(笑)。また、音羽から圧をかけられるシーンでは、決して言葉は荒くなく表情もセリフもにこやかなのに、本当に怖くて……。何で?何でやらないの?という純粋な探究心みたいなもので覆い尽くすように押し潰してくるので、純粋ってある意味でとても怖いなと思いました。
島袋さん 音羽さんは、みんなの憧れの的と見られていて、幼い頃からどこに行っても恥ずかしくないように教育されてきたんだと思います。それ故に、ロックをしていない時の自分に対するコーティングが厚い。無意識か意識的かはまだ分かりませんが、求められている姿が分かっていて、型としてのコミュニケーション、立ち振る舞いをしている子だと思っています。演じる上でも背筋をピンとしないといけない気がしますし、みんなが憧れる美しさ、気品がある子ですので、マイクの前にも優雅に入っています。ロックをしている姿に関しては、本当に自由奔放で、今ある幸せを享受しているように思います。自分の幸せのために、相手の人生すら引きずり込む。それくらいまでにロックへの快楽を見いだし、大事にしています。言い合う場面で、関根さんが「負けたくない」とおっしゃっていましたが、りりさがむき出しできてくれるから、音羽自身もむき出しになります。私も負けたくないと思ったし、ようやく対等に音楽を楽しめる相手を見つけ、すごく楽しそうなんですよね。
ーーこれまで共演はある?
関根さん ここまでしっかりとは初めてかなと。キャラに対しての向き合い方が本当に素敵なので見習わなきゃと思っています。収録ではいつも優しく支えてくださっていて、本当に感謝でいっぱいです。
島袋さん お芝居で、いつもむき出しでぶつかってくださるので、お互いが罵り合うところは、ここで投げてくれたものに対して負けてたまるか!という気持ちがあります。何度やり直したとしても、熱量が落ちないどころか上がっていくことがあって、今を大切にお芝居されていると感じています。関根さんのお芝居は魂に響くんです。横で聞いてて、葛藤しているシーンは、涙が出そうになるくらい揺さぶられるんです。でも、音羽を演じていることもあって、揺さぶられるわけにもいかず、あんまり聞かないようにしなきゃいけないという葛藤が生まれてました。聞きたいけど、聞かない!って。
ーー「不燃ごみが!」などすごい言葉も飛び出します。普段は言わない言葉を言える気持ちよさはある?
島袋さん 初めて言った言葉がいっぱいです。
関根さん そういう言葉が出てくるのは熱いシーンが多いため、気持ちよさより達成感のほうがありますね。。罵り合うシーンでは特にテンポや互いの積み重ねていく熱量を大切にしたいため、かぶりは気にせずいこうとディレクションをいただきました。また、言葉を揃えるシーンでは敢えてお互い目を合わせたりをしなかったんです。。第1話のテストでたまたまお互いを見ずにやったら、ぴったりそろって。その後互いを気にすると逆に合わなくなってしまうため、その時のテンションていこうとなり…!
島袋さん その後は一回も目を見ていませんよね。
関根さん そうですね。お互いテストの時からどんどんヒートアップしていくため、言葉がそろった時やお互いの熱量をぶつけあえたことへの楽しさがありました。
島袋さん 言葉を重ねていった先のゴールとしてすごい言葉が出てくることも多いので、そこまで持ってきて、気持ちを吐き出す気持ちよさもあったかもしれません。言ってはいけないような言葉も気持ちを込めて言っているつもりなので、内面を言葉で届ける気持ちよさはあったと思います。
ーーセッションのように言葉を重ねている?
関根さん アドリブもあるのですが、耳に入ってきてカチンとなることもあって(笑)。
島袋さん 仲は悪くないですよ(笑)。セッションみたいに、お互いの気持ちをどんどん重ねていく心地よさがあって、うるさいわよ!という気持ちになったり、おお!という気持ちになったりします。どこまで熱くなるんだろう!?と暴走列車にならないようにしたり。すごく楽しいです。
ーーロックがテーマですが、ロックは聴く?
関根さん お恥ずかしながら知識が浅く……。最初はどうしたらりりさたちの熱さや鼓動を表現したらいのだろう?と悩んでいたのですが、収録の際のリハ映像に、りりさ達の演奏する音楽が入っていたので、ヘッドホンで音楽を聴きながら収録をさせていだだきました。音楽には本当に背中を押してもらったと思います。
島袋さん なかったら全然違ったと思います。
関根さんん 改めて音楽の力を実感しました。
島袋さん 私は高校生の時、毎週のように邦ロックのCDを借りて聴いていたのですが、改めてロックの定義って何だろう?と考えて、好きなことをしているから熱くなれる……と分解して演じようとしています。演奏シーンでは、汗をかいているけど、どれくらい汗をかくんだろう?とも思って、ドラムをたたいたことがないので、サブスクのドラム教室に通い始めました。まだ8ビートなんですけど、あまりにも難しすぎて、汗をかくというレベルにはなっていなくて(笑)。音羽やりりさが重ねてきた努力を感じました。
ーー島袋さんのドラム演奏はいつか見られる?
島袋さん それは……(笑)。
ーードラムは楽しい?
島袋さん 楽しいけど、うまくいかなくて、むかつきます(笑)。手をそれぞれ別に動かさないといけないですし、同じような4小節の繰り返しかと思いきや、変化をしていたり、やることが多すぎる! 彼女たちがいかに努力しているかを知ることができました。できるかな?と思ったのは、甘い考えでした。
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2025年04月01日 17:00時点
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