庵野秀明:「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」は「あくまでお手伝い」 提案を「採用するかは鶴巻和哉監督の判断」

「アニメ新世紀宣言」44周年記念トークショー付き「機動戦士ガンダム」セレクション上映会に登場した(左から)庵野秀明さん、出渕裕さん、氷川竜介さん
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「アニメ新世紀宣言」44周年記念トークショー付き「機動戦士ガンダム」セレクション上映会に登場した(左から)庵野秀明さん、出渕裕さん、氷川竜介さん

 人気アニメ「ガンダム」シリーズの劇場版「機動戦士ガンダム」の公開直前の1981年2月22日に開催された伝説のイベント「アニメ新世紀宣言」の44周年を記念して、2月22日、新宿バルト9(東京都新宿区)でトークショー付き「機動戦士ガンダム」セレクション上映会が開催された。「エヴァンゲリオン」シリーズなどで知られる庵野秀明さん、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」などに参加してきた出渕裕さん、アニメ・特撮研究家の氷川竜介さんが登場。庵野さんは、1月17日に上映を開始した「ガンダム」シリーズの最新作「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」の劇場先行版「機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-」に参加していることも話題になっており、庵野さんが制作の裏側を明かした。

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 庵野さんは「機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-」に脚本家の一人としても参加した。出渕さんは「富野(由悠季)さんのセリフには特徴がある。聞いていると身についてしまう。『GQuuuuuuX』を見ていると、そうそう!となる。素晴らしい」と絶賛すると、庵野さんは「頑張りました」と話した。

 「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」は、 鶴巻和哉さんが監督を務め、榎戸洋司さんがシリーズ構成・脚本を担当している。庵野さんは、作品への関わり方を「どうですかね?と聞いて、採用されることも却下されることもありました。この前もものの見事、却下されました。あくまでお手伝い。採用するかは鶴巻監督の判断です」と明かした。

 出渕さんは「以前、自分でやらない?と聞いたら『満足したからいい』と言っていた。本編を見て分かりました。詳しくは知らなかった。ここまでとは思わなかった」と絶賛。氷川さんは「初見は、聞いてないよ! どういうこと? どこまでいくの?の3段階があった」と語った。

 上映会では、テレビアニメ「機動戦士ガンダム」の第1話「ガンダム大地に立つ!!」、第2話「ガンダム破壊命令」、第14話「時間よ、とまれ」に加え、2014年12月に「日本アニメ(ーター)見本市」で配信された「安彦良和・板野一郎原撮集」が上映された。

アニメ「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」とは

 「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」は、「ガンダム」シリーズなどを手掛けるサンライズと「エヴァンゲリオン」シリーズなどで知られるカラーが初めてタッグを組む。鶴巻和哉さんが監督を務め、榎戸洋司さんがシリーズ構成、山下いくとさんがメカニカルデザインを担当する。

 主人公の女子高生のアマテ・ユズリハ(マチュ)は、宇宙に浮かぶスペース・ コロニーで平穏に暮らしていたが、戦争難民の少女・ニャアンと出会ったことで、非合法のモビルスーツ決闘競技・クランバトルに巻き込まれることになる……というストーリー。主人公機のGQuuuuuuXは、アマテ・ユズリハが操縦する謎の最新鋭モビルスーツで、ポメラニアンズの所属機としてクランバトルに参加する。

「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」劇場先行版の本予告

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