MBSアニメフェス2025:7年ぶり開催で“夢の競宴” まさかの「ONE PIECE」参戦 「劇場版ハイキュー!!」「進撃の巨人」「機動戦士ガンダム 水星の魔女」「呪術廻戦」も

1月19日に開催された「MBSアニメフェス2025」2日目の「ONE PIECE」パートの様子(C)MBS
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1月19日に開催された「MBSアニメフェス2025」2日目の「ONE PIECE」パートの様子(C)MBS

 MBSのアニメイベント「MBSアニメフェス2025」が、1月18、19日に兵庫・神戸ワールド記念ホールで開催された。同イベントが開催されるのは、2018年以来、約7年ぶりで、初めて2日間にわたって開催された。1日目の1月18日には、「呪術廻戦」「WIND BREAKER」「シャングリラ・フロンティア」に加え、サプライズ作品として「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」が参戦。2日目の1月19日には、「東京リベンジャーズ」「機動戦士ガンダム 水星の魔女」「ダンダダン」に加え、サプライズ作品として「進撃の巨人」が参戦し、さらに、フジテレビ系で放送されている「ONE PIECE」のステージが行われ、テレビ局の垣根を越えた“夢の競宴”を実現した。ライブビューイング会場を含め、2日間で約1万人を動員した。

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 「MBSアニメフェス」は、「今この瞬間でしか見られない、記憶にのみ残る唯一無二のアニメイベント!」をコンセプトに「アニメ名場面」「生アフレコ」「主題歌ライブ」で構成されるアニメイベントで、2005年に大阪城西の丸庭園の野外フェスとして誕生した。2014年に約10年ぶりに開催され、2015、17、18年とこれまで5度にわたり開催されてきた。これまでと同じく今回もイベント全貌の配信、ブルーレイディスク化などは一切されない。

 1日目は、同イベント恒例の開演前の前説マナー映像が流れ、朴ロ美さんが演じる「進撃の巨人」のハンジが参加の心得をファンに伝授。「MBSアニメフェスに心臓を捧げよ!」という熱いメッセージに観客は大いに盛り上がった。トップバッターとして、「WIND BREAKER」のオープニングテーマ(OP)を担当したなとりさんが登場し、「絶対零度」を披露した。声優陣による生アフレコでは、出演が事前にアナウンスされていた内⽥雄⾺さん(桜遥役)に加え、島崎信⻑さん(蘇枋隼⾶役)、中村悠⼀さん(梅宮⼀役)、梅原裕⼀郎さん(⼗⻲条役)ら風鈴高校・獅子頭連の面々がサプライズ登場し、激闘の獅子頭連戦を熱演した。

 続いて、「シャングリラ・フロンティア」のパートでは、エンディングテーマ(ED)を担当したCHiCOさんがサプライズで登場し、「エース」を披露。内田さん(サンラク役/陽務楽郎役)が、イベント用に書き下ろされた朗読劇を披露した。生アフレコでは、名シーン「墓守のウェザエモン」戦を再演。⽇笠陽⼦さん(アーサー・ペンシルゴン役/天⾳永遠役)、小市眞琴さん(オイカッツォ役/⿂⾂慧役)、速⽔奨さん(墓守のウェザエモン役)らがサプライズ出演し、必殺技の応酬が繰り返される圧巻のステージで観客を魅了した。生アフレコ後には、EDを担当したReoNaさんがサプライズ出演。自身初の王道バラード曲である「ガジュマル」を歌い上げた。

 「呪術廻戦」のパートでは、音楽ユニット「Who-ya Extended」がサプライズで登場し、OP「VIVID VICE」を披露。生アフレコでは、内⽥さん(伏⿊恵役)に加え、榎⽊淳弥さん(⻁杖悠仁役)、諏訪部順⼀さん(両面宿儺役)、中村さん(五条悟役)、島崎さん(真⼈役)がサプライズで登場し、テレビアニメ第1期となる「呪胎戴天」「幼魚と逆罰」の名シーンを再演した。パートの最後を飾ったのはEDを担当したALIさん。「LOST IN PARADISE feat. AKLO」を歌い、大熱狂のうちに「呪術廻戦」パートは終了した。

 「呪術廻戦」のトークコーナーが終わり、エンドロールが上映されると、突然映像が乱れ、「呪術廻戦」の五条悟がカットイン。五条の「やるでしょ サプライズ!!」のメッセージの直後、ラインナップルーレットが再び回り出した。昨年大ヒットした「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」のタイトルロゴが表れると、絶叫する観客の声が響き渡った。生アフレコに登場したのは、村瀬歩さん(日向翔陽役)、⽯川界⼈さん(影⼭⾶雄役)、梶裕貴さん(孤爪研磨役)中村さん(黒尾鉄朗役)。村瀬さん、石川さん、梶さんはサプライズでの出演となり、4人は烏野と音駒の“もう一回が無い試合”を再演した。作品屈指の熱戦を迫力のアニメ映像と生の芝居で再現し、客席からはすすり泣く声も。そして、本パートを締めくくり、1日目の大トリを飾ったのはバンド「SPYAIR」。主題歌「オレンジ」が会場に響き渡った。

 続く2日目は、「呪術廻戦」の東堂葵(木村昴さん)による開演前の「前説マナー映像」が流れた後、トップバッターとして、「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」のOPを担当したバンド「KANA-BOON」がサプライズで出演し、「ソングオブザデッド」を披露した。

 2日目の最初の作品は「東京リベンジャーズ」。出演が事前にアナウンスされていた新祐樹さん(花垣武道役)に加え、福⻄勝也さん(⿓宮寺堅役)、狩野翔さん(松野千冬役)、森久保祥太郎さん(稀咲鉄太役)らがサプライズ登場し、数々の名シーンを熱演した。

 続いての作品は「機動戦士ガンダム 水星の魔女」。OPを担当したyamaさんが登場し、「slash」の歌唱から本パートがスタートした。市ノ瀬加那さん(スレッタ・マーキュリー役)、サプライズでの出演となったLynnさん(ミオリネ・レンブラン役)、阿座上洋平さん(グエル・ジェターク役)、花江夏樹さん(エラン・ケレス ※強化⼈⼠4号、強化人士5号)、古川慎さん(シャディク・ゼネリ役)がオリジナル朗読を披露した。「もし登場人物たちが神戸に来たら」という“if(イフ)”のストーリーで、キャラクターたちが神戸を散策しながら関西弁の違いをレクチャーする朗読劇には会場は大きな笑いに包まれた。生アフレコでは、名シーンの数々を披露し、場内は一気にシリアスな雰囲気に。生アフレコが終わると、再び朗読劇に切り替わり、最後はキャラクターたちが関西弁であいさつをすると会場からは大きな拍手が上がった。キャストが降壇すると、サプライズアーティストのシユイさんが登場し、ED「君よ 気高くあれ」を披露した。

 その後、ステージには小野大輔さんが「進撃の巨人」のエルヴィン・スミスとして登場。シークレット作品が「進撃の巨人」と判明し、会場内にはファンの歓声が響き渡る。⼩野さんに続いて、神⾕浩史さん(リヴァイ役)、井上⿇⾥奈さん(アルミン・アルレルト役)、梶裕貴さん(エレン・イェーガー役)ら豪華声優陣がサプライズ登場。数々の名シーンを再演した。本パートの最後を飾ったのは「進撃の巨人 The Final Season Part 2」のED「悪魔の子」を担当したヒグチアイさん。圧倒的な歌唱力のライブパフォーマンスで魅了し、会場には割れんばかりの拍手が鳴り響いた。

 続いての作品は「ダンダダン」。花江さん(オカルン/⾼倉健役)、若⼭詩⾳さん(モモ/綾瀬桃役)、⽥中真⼸さん(ターボババア役)が登場し、オカルンとモモがターボババアと“鬼ごっこ”をする人気のエピソードを再演。“タマ”をめぐるコミカルで疾走感のあるアフレコに会場内は大いに盛り上がった。

 「ダンダダン」パートが終わると、これまでMBSで放送された21世紀のアニメ作品のラインナップ映像“MBSアニメヒストリー”の映像が流れた。2001~24年に放送された作品名が並んだ後、「2025年」でカウントが止まると、カウントは突然逆流し、「1975年」でストップ。そして映像には1975年「まんが日本昔ばなし」の文字が。サプライズエンディング ライブとして「ガガガSP」が登場し、「まんが日本昔ばなし」のテーマ曲「にんげんっていいな」を披露。懐かしくもロック調にアレンジされたアニメソングに会場内は一つになった。

 そして、ライブが終わるとエンドロール映像が流れ、まさに大団円を迎えイベント終了かと思いきや、エンドロール映像の最後には「MBSは全てのアニメーションを応援します」の文字が流れ、会場は大きな拍手に包まれた。その直後、「だから!!」の文字が映像に出現。スクリーン上に現れたのは「TV animation ONE PIECE 25th」のロゴで、テレビ局の垣根を越えて、「ONE PIECE」の参戦が発表された。騒然とする中、スクリーンにはイベントのために描き下ろされた特別なアニメ映像が流れ、⽥中真⼸さん(モンキー・D・ルフィ役)、神⾕さん(トラファルガー・ロー役)の2人が登場し、オリジナルストーリーの生アフレコを披露。ルフィの「海賊王におれはなる!」の名ぜりふの直後に登場したのは、きただにひろしさん。「ウィーアー!」を披露し、最後にはルフィの生コメントで「アニメ ONE PIECE エッグヘッド編」(フジテレビ系)の放送情報が読み上げられ、局の垣根を越えた“夢の競宴”のステージとなった。

 フィナーレでは、登壇したキャストがステージに勢ぞろいし、観客に向けて最後のあいさつをした。最後はキャスト、観客も一体となって全員で「MBSアニメフェス」とコール。キャノン砲から放たれた銀テープが会場を舞う中、鳴りやまない拍手と共に「MBSアニメフェス2025」は幕を下ろした。

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