スタジオジブリの劇場版アニメ(宮崎駿監督)を舞台化した「千と千尋の神隠し」の中国・上海公演が、今年7月14日から8月3日に上海文化広場で上演されることが1月20日、明らかになった。
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会場となる上海文化広場は、主要施設がすべて地下にあるのが特徴で、地下型の劇場としては世界最大の規模を誇る。席数は1949席で、主に国内外の演劇やミュージカル、バレエなどが上演されているが、日本人キャストによる日本語での中国上演としては史上最大規模となる。
東宝演劇の海外上演は、これまでも1972年に英ロンドン、1973年に米ロサンゼルスでミュージカル「風と共に去りぬ」(原題:スカーレット、菊田一夫さん作)が上演されたのをはじめ、「ローマの休日」「マリー・アントワネット」「レディ・ベス」「四月は君の嘘」が韓国などの現地キャスト、現地語上演の形の現地プロダクションで上演されてきた。今回、日本上演時のプロダクションが、中国において日本語による演劇を上演することは同社にとって初挑戦となる。上海公演のキャストは追って発表される。
「千と千尋の神隠し」は2001年に公開された劇場版アニメで、不思議な世界にある神々のための銭湯「油屋」に迷い込んだ少女・千尋が、強く成長していく姿を描いた。舞台は、ミュージカル「レ・ミゼラブル」の世界初演の潤色・演出を担当したジョン・ケアードさんが翻案・演出を担当。千尋役は、上白石さんと橋本環奈さん、川栄李奈さん、福地桃子さんが、4人で交互に出演している。
2022年3月に世界初演として帝国劇場(東京都千代田区)で開幕し、2024年は、3月に帝劇からスタートし、4~6月に国内ツアー、並行してカンパニーが渡英し、4~8月にロンドン・コロシアムで135公演を行った。ロンドン公演は、日本人キャストによる日本語での海外上演としては演劇史上最大規模となり、東宝主催の公演としても史上初だった。客席数約2300席の会場を連日満席にし、約30万人を動員した。
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