今をときめくスターやアーティストにも、初出演、初イベント、初ライブなど必ず存在する“はじめて”の瞬間。そんな未経験ならではのドキドキの瞬間を、本人に振り返ってもらうのが「私のはじめて」です。今回は、昨年11月に日本での活動再開を発表した知英さんが、ティーンのときに受けたKARAのオーディション時のエピソードを語りました。
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韓国で芸能活動をしている親戚のお姉ちゃんの勧めで、(韓国でいう数えの)15歳のときKARAのオーディションを受けました。人生で初めて受けたオーディションだったんです。そのときに少女時代の「Kissing You」という歌を歌いました。
それが、ちょっとKARAのお姉ちゃんメンバーたちには驚きだったみたいで。当時、KARAと少女時代って、一緒に頑張る“ライバル”のような存在だったので。あとで聞いた話では、「よく少女時代の歌を歌ったね」と、みんなびっくりしていたらしいです。
私としては、そのとき流行(はや)っていた曲でしたし、何か明るい曲を準備してって言われたので、あまり深く考えずに選んだんです。まさかそれに驚かれるとは思わなかったですね。
オーディションに受かったときは、親戚のお姉ちゃんも含めて家族はもう大喜びで。でも、私は母の前で「行きたくない」って泣きました。だって親元を離れてソウルに一人で行かなきゃいけなかったので。
車で1時間半ぐらいで行ける、ソウルからそんなに離れてない坡州(パジュ)という地方に住んでいたんですけれど、ソウルで合宿しなきゃいけなかったので、「怖いよ」「友達はどうするの」「行きたくない」って言って。
合宿は、最初の頃はやっぱり楽しいとは思えなかった。厳しい世界ですし、毎日毎日練習して。楽しいというより必死でしたね。もうKARAのメンバーになったからやるしかないと頑張りました。
きっかけを作ってくれた親戚のお姉ちゃんは、今も韓国で俳優をやっていて、結婚しても自分の仕事をちゃんとやりながら、子育てもしながら頑張ってるのを見て、ああ、すごいなかっこいいなって思います。
私は1月16日に放送される「歌ウマ女王日韓決戦 JAPAN ROUND」(フジテレビ系、1月16日午後8時)に審査員として出演します。この番組は“決戦”となっていますけれど、戦いじゃなくって、日本チームも韓国のチームも出場している皆さんが仲良くて、歌で心を一つにして私達に見せてくれて、素晴らしいなと思いました。
韓国のチームは日本語で、日本のチームは韓国語でも歌ってくださって、歌には言葉の壁はないというか、私達はもう言葉の壁を気にしないで生きていけるんだなと思いましたね。歌で一つになるという素晴らしさを皆さんにも見てほしいなと思います。
私達が切り開いてきたK-POPですけれど、今の子たちは本当にすごいなと思います。私達の時代とまた違う感じのスタイルで歌って踊っていて、パフォーマンスもとてもカッコいいし、日本だけじゃなく世界でK-POPが流れてるので、すごく誇らしく思いますね。
<プロフィル>
じよん 1994年1月18日生まれ、韓国出身。K-POPガールズグループ「KARA」の最年少メンバー。2014年から、知英として日本を中心にアジア各国で俳優活動を展開。同年、ドラマ「地獄先生ぬ~べ~」(日本テレビ系)に出演した。2015年には「映画 暗殺教室」でイリーナ・イェラビッチを演じた。2016年にはアーティスト「JY」としてデビュー。2019年に映画「どすこい!すけひら」に主演。2021年、コロナ禍の影響で日本と韓国を頻繁に行き来するのが難しくなり、韓国を主軸に活動することを発表。2024年11月に日本での活動を再開。同月、ファッション誌「FRaU」(講談社)のウェブ版で連載がスタートした。昨年末の「逃走中~大みそかSP~」(フジテレビ系)に出演した。
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