海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第122回が、9月17日に放送され、桂場(松山ケンイチさん)の前に、亡くなった多岐川(滝藤賢一さん)の幻影が再登場し、視聴者の間で話題になった。
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第120回(9月13日放送)では、がんを患い療養中の多岐川は、少年法改正反対の意見書を残して他界。その意見書を手にした桂場の前に、元気だった頃の多岐川の幻想が現れ、「頼んだからな、桂場」と“変顔”を見せ、「ハハハハハハ!」と笑った。
第122回では、若手の仲間たちと熱心に勉強会を開いていた朋一(井上祐貴さん)が、最高裁事務総局から家裁に異動を命じられた。その異動を「桂場の意向によるもの」と考えた寅子は、真意を聞き出そうと桂場の元を訪ねる。
桂場は「全て俺が指示した」といい、「裁判官は孤高の存在でなけねばならん。団結も連帯も、政治家たちが裁判の公正さに難癖つけるための恰好の餌食になる。今、君が奮闘する少年法改正の邪魔にもなっただろう」と説明。寅子が恩師である穂高(小林薫さん)の理想とかけ離れてしまっていると指摘すると、桂場は「思いあがるな、立場をわきまえろ!」「以後、二度と用もないのに訪ねてくるな」と突き放した。
寅子が出ていった後、桂場の前に多岐川の幻影が現れ、「で、どうすんだ、お前は」と質問。「裁判所全体にどんよ~りした空気が流れてるぞ。そもそも少年事件だけ目の敵にされるのだって、家庭裁判所の地位向上を怠ったせいもあるんじゃないのか? お前の強権的な人事に嫌気がさした志高い裁判官たちはどんどん辞めていっている。ん~、人手不足が進むな~。お前の掲げている司法の独立っちゅうのは、随分寂しくお粗末だな」と苦言を呈した。
桂場が、横に座った多岐川に「だまれ!」と怒鳴った瞬間、多岐川の幻影は姿を消してしまった。
幻影として再登場した多岐川に、SNSでは「死してなお、みんなに影響を与えるイマジナリータッキー」「桂場さんに愛を与えてほしい」「多岐川さん……やっぱりあなたが必要です」「イマジナリー多岐川さんのせりふは全部桂場さんの独白・自問自答なんだろうな」「多岐川さんに言わせて、自分を責めてるように見えたな」といった声が上がっていた。
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