解説:2023年コスプレトレンド 「ガンダムSEED」新作の先取りレイヤーも 今年はどうなる?

「勝利の女神:NIKKE」のラピのコスプレを披露した猫宮さきさん
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「勝利の女神:NIKKE」のラピのコスプレを披露した猫宮さきさん

 コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレイベントでは、会場を彩るコスプレーヤーの衣装を通して、旬の作品を分析できるところも、参加する上での醍醐味(だいごみ)の一つだろう。2023年のコスプレのトレンドを振り返りつつ、2024年の注目のコスプレを予想する。

 ◇スマホゲームのコスプレが人気の理由

 コミックマーケット(コミケ)をはじめ、各コスプレイベントで圧倒的に多かったのが、スマートフォンゲームのキャラクターに扮(ふん)するレイヤーだ。「勝利の女神:NIKKE」「原神」「ウマ娘 プリティーダービー」「ブルーアーカイブ -Blue Archive-」「崩壊:スターレイル」などのコスプレ人気は高く、同じ作品のレイヤー同士で集まり、“併せ”を楽しむグループの姿も各所で見られた。

 スマホゲームは、次々と新衣装が追加されるなど、一人のキャラクターに対して衣装のバリエーションが豊富な作品が多く、そうした点がコスプレーヤーにも好評なようだ。取材に協力してくれたレイヤーからも「衣装の種類がたくさんあるので、好きなキャラクターのコスプレをいつまでも飽きずに続けられるのがいいですね」との意見を聞いた。

 2023年は、家庭用ゲーム機のヒット作に恵まれたこともあり、「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」や「ストリートファイター6」「バイオハザード RE:4」などのレイヤーを見かける機会も多かった。

 ◇情報解禁後すぐにコスプレ

 アニメは、「THE FIRST SLAM DUNK」「【推しの子】」「機動戦士ガンダム 水星の魔女」「葬送のフリーレン」など、“旬の作品”のコスプレ人気が一気に高まることが多い。Netflixで実写ドラマ化された「幽☆遊☆白書」や、1月26日に公開される「機動戦士ガンダムSEED」シリーズの新作劇場版「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」など、話題作は、情報が解禁されるとすぐに、コスプレに挑戦するレイヤーが多く、いずれの会場でも好評だった。

 2024年も、情報が発表された直後の旬の作品に扮するレイヤーが多くなることが予測される。「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」をはじめ、1月から新作テレビアニメの第2期がスタートする「うる星やつら」や、新章“エッグヘッド編”に突入する「ONE PIECE」、「レゼ篇」が劇場版として公開されることが発表された「チェンソーマン」などのコスプレの人気が継続していきそうだ。

取材・文:ソムタム田井

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