アイドルグループ「日向坂46」の最新シングル「Am I ready？」でセンターを務める上村ひなのさん。MBS・TBS系で放送中の連続ドラマ「DIY！！-どぅー・いっと・ゆあせるふ-」では主演を務めている。今作が連ドラ初主演となったが、主人公の結愛せるふ役とは「運命的」な出会いだったと話す。クランクアップした上村さんに話を聞いた。

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　◇せるふ役　ドラマのオファー前から「似ているね」

　ドラマは、2022年10～12月に放送された同名アニメが原作。“DIY”がテーマで、工具を手にもの作りに悪戦苦闘する女子高生の日常を描く。MBSで火曜深夜0時59分、TBSで火曜深夜1時28分に放送中。

　主人公のせるふはDIY初心者だが、上村さんも今作がDIY初挑戦になった。インパクトドライバーや電動丸ノコなど扱う撮影は、苦戦の連続だったという。

　「固い木材にネジを締めるときに力が必要なのですが、ぜんぜん力がないので……（笑い）、すごく苦戦しました。インパクトドライバーを扱うときは、逆に力を入れすぎるとうまくいかない場合もあって、その力加減に慣れるのもすごく大変でした」

　だが、もの作りはもともと好きな分野だったため、DIYにどんどん魅了されていった。

　「小学生の頃から図画工作が好きだったので、DIYもすごく興味があったのですが、工具を使うことが難しそうだなと……これまでなかなか踏み出せませんでした。ドラマを通して工具の使い方を学べましたし、楽しさがすごく分かったので、私自身これからもやっていきたいと思っています」

　演じるせるふは、妄想癖のあるのんびりとしたマイペース屋。自身と「似ています」と笑う。

　「せるふちゃんは、雲を見たら『あの雲何かに似ているな』と、すぐ想像してしまう子なのですが、私もその経験があって（笑い）。せるふちゃんの行動一つ一つがすごくしっくりきたんです。監督からも『そのままの自分を意識して演じてみたら』とアドバイスをいただきました」

　せるふ役でドラマのオファーをもらったときは驚いたという。

　「実は、ドラマのお話をいただく前、ファンの方から『DIY！！ってアニメの主人公が、ひなのちゃんみたいにすごくフワフワしていて似ている』と言っていただいていたことがありました。なにか運命的だなと思いました」

　◇先輩・佐々木美玲の優しさに励まされて

　せるふら「DIY部」の女子高生が、もの作りに打ち込む姿を描く今作。撮影現場の雰囲気について「共演の皆さんとは年も近かったので、部活動を本当にやっているような感覚でした」

　ドラマのロケ地は、アニメの舞台と同じ新潟県三条市。撮影期間はグループから離れたが、先輩メンバーの優しさに励まされたという。

　「佐々木美玲さんが撮影中に連絡してくださり、プレゼントを送っていただきました。後で話を聞いたら『すごく心配してたんだよ』って。離れていてもそういう風に思っていただけて、本当にうれしかったです」

　最新シングル「Am I ready？」のセンターを務める上村さん。シングルの表題曲で初めてセンターに選ばれたが、ドラマで主演を務めた経験が背中を押してくれた。

　「センターには不安な気持ちでいっぱいだったのですが、ドラマを無事クランクアップできたとき、そこで少しだけ自信が付いた気がしました。この作品での経験が、これからの挑戦につながっていく気がします！」

　演技の仕事についても「まだまだ自分には足りないことばかりですが、緊張感と共に楽しさを感じられる瞬間もあって。これからも挑戦していていきたいです」と力を込めた。