キングダム2:地上波初放送 製作費は“普通の邦画”7本分、セットだけで億超え 羌カイのアクションは必見

映画「「キングダム2 遥かなる大地へ」で羌カイを演じた清野菜名さん(C)原泰久/集英社(C)2022映画「キングダム」製作委員会
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映画「「キングダム2 遥かなる大地へ」で羌カイを演じた清野菜名さん(C)原泰久/集英社(C)2022映画「キングダム」製作委員会

 原泰久さんの人気マンガを俳優の山崎賢人さん主演で実写化した映画の続編「キングダム2 遥かなる大地へ」(2022年公開、佐藤信介監督)が、7月28日午後7時56分から「金曜ロードショー」(日本テレビ系)で放送される。地上波初放送を前に、キャストやスタッフの話からヒット作の見どころを紹介する。

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 ◇清野菜名、羌カイのアクションは「本当に難しかった」

 「キングダム」は、2006年からマンガ誌「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の人気マンガ。中国の春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍を目指す信(山崎さん)や、後に「秦の始皇帝」となる秦王・エイ政(吉沢亮さん)たちの活躍を描く。

 「キングダム2」の見どころは、原作でも屈指の人気キャラで清野菜名さんが演じる羌カイ(きょうかい)の初登場だ。舞うような剣術「巫舞(みぶ)」をはじめとした人間離れした動きが特徴で、清野さんは撮影に向けて、体幹作りなど3カ月のトレーニングを行ったことを明かしている。

 清野さんと言えば“アクション俳優”としても名が通っているが、羌カイ役は「本当に難しかった」と口にした。「やりきりました。その時出せる力はすべて出した感じですね」「今までやってきたことがないものを習得できた達成感があります。自分の限界が少し切り開けたように思えました」と語るように、羌カイの全力アクションシーンは必見だ。

 ◇撮入から撮了まで1年 コロナ禍の映画作りは「ほふく前進のよう」

 佐藤監督は中国ロケを行っていたころに、あっという間に新型コロナウイルスが世界中に広がっていったと話した。

 「作品を作り続けていいのか? 作り続けられるのか? 何回も会議を行いました」と言い「妥協はしたくないし、ほふく前進のように進むしかありませんでした。少しずつ少しずつ、用心しながらやっていき、撮影もクランクインからクランクアップまで1年はかかりました」と振り返る。

 「キングダム2」のテーマを“スピード感”という佐藤監督。「馬の疾走とか、こんなに馬に取り組んだ日本映画はなかなかないと思います。日本と中国で合わせると100頭くらい馬を用意しました。これだけで億単位のお金が動いています。前作でもかかったセットも億の値段になりましたが、今回も建てました」

 松橋真三プロデューサーは、「普通の邦画5本分」だったという前作を上回る7本分という莫大(ばくだい)な製作費で本作の製作を実現させた。

 「予算を考える立場としては、パート1が当たったら、パート2も同程度の予算で、というのが定石。でもこの作品については、既成概念は捨てました。日本映画の歴史を変える巨大なシリーズにしたい。今までのハードルを超えて、それ以上のものを作り続けるシリーズとしてずっとチャレンジしていきたい」と語っている。

 7月28日にはシリーズ3作目「キングダム 運命の炎」が公開される。シリーズ累計で100億円を突破している人気シリーズの最新作が、どれほどのヒットを生み出すのか注目だ。まずは「キングダム2」を見て、壮大な世界観を味わいたい。

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