俳優の高橋一生さん主演の映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(渡辺一貴監督)が5月26日に公開された。仏パリのルーブル美術館を舞台に、主人公の人気マンガ家・岸辺露伴(高橋さん)が「この世で最も黒く、邪悪な絵」の謎を追う物語だ。2020年12月にスタートしたドラマから露伴を演じる高橋さん、そして露伴の担当編集・泉京香役の飯豊まりえさんに今作の舞台裏などを聞いた。
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映画のベースとなっているテレビドラマ「岸辺露伴は動かない」は、荒木飛呂彦さんの人気マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」(集英社)シリーズのスピンオフ。人を本にしてその記憶や性格を読み取る能力を持つ露伴が、奇怪な怪異現象に遭遇するサスペンス・ホラーで、2020年12月に初めて実写化され、これまでドラマとして第1期~3期までが放送されてきた。
映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」は、ドラマのキャスト・スタッフが再集結して製作。舞台となるルーブル美術館をはじめ、シャンゼリゼ通り、エトワール凱旋門、アレクサンドル3世橋など、パリで大規模ロケを行った。
高橋さん:実はあまり驚きはなかったです。ドラマの1期を撮っていたときから(監督の渡辺)一貴さんと冗談っぽく「その動きは『ルーヴル』のときに残しておいてください」なんて話してたので、うれしさはありましたが「ついにきたか」という思いが強かったです。
飯豊さん:私は「もしかしたら続編があるかも」というお話はいただいていたのですが、「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」が映画化されるとは思っていなかったので、うれしかったです(笑い)。
高橋さん:僕は今回の撮影で2回目でした。2018年に国立新美術館で開催された「ルーブル美術館展」のオフィシャルサポーターを務めた際、初めてパリに行ったのですが、今回再びルーブルに携わらせていただくことに、何かご縁を感じています。
飯豊さん:私は今回が初めてでした! 凱旋門の周りを観光バスで走るというシーンがあるのですが、交通を止めることができないので、奇跡的な瞬間を狙うために凱旋門を50周ぐらいしました(笑い)。
高橋さん:人生であれだけ凱旋門を回ることはないですね。
高橋さん:ある意味、露伴にとって一番の強敵だと思います。露伴が遭遇する怪異現象のきっかけを作るのが「泉編集」なので。不思議なバディーです。(泉編集)自身は気を失っていたりして、まったく怪異にあてられない(影響を受けない)のも面白い。露伴の特殊能力にも気付いていないですし。
飯豊さん:もしかしたら、それが京香の能力なのかもしれないですね……(笑い)。露伴先生を思っての行動が、だいたい裏目に出てしまうんです。
飯豊さん:今作を見て感じたことは、露伴先生はまだ腰は重そうですが、京香の言葉に耳を傾け、動いてくれたりしているので、信頼関係はできてきているのではないかなと思います。
高橋さん:僕もある種の信頼は生まれていると感じます。露伴が泉君に「君には感心する」と話すシーンがあるのですが、それは天然さも含めて、露伴自身にないものを持つ彼女に、本当に感心しているからこその言葉だと思います。パリへ行っても変わらないその姿に、心強さも感じていたのではないでしょうか。
高橋さん:僕のように役に対して思考をガチガチに固めて臨むのではなく、柔軟性を持ってお芝居をされている。そこでの瞬発力などは、とても素晴らしいと思っています。
飯豊さん:監督と台本以外の部分のこともたくさんお話されていて、作品に臨まれている姿やお芝居においても、とても学ばせていただきました。
高橋さん:ありがとうございます。
高橋さん:シリーズものですが、一本の映画として楽しんでいただける作品になっています。今作を見て、そこからドラマシリーズを見ていただいたり、原作を読んでいただけたら、うれしいです。
※高橋さんスタイリスト:秋山貴紀[A Inc.] ヘアメーク:田中真維(MARVEE)
※飯豊さんスタイリスト:高木千智 ヘアメーク:笹本恭平
俳優の高橋一生さんと飯豊まりえが5月16日に結婚を発表したことを受け、2人が共演した映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(2023年)の公式X(旧ツイッター)が反応。
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