奥仲麻琴:自分の人生の中で一番大きな出来事だった 「仮面ライダーウィザード」から10年も変わらぬ思い

「仮面ライダーウィザード」について語った奥仲麻琴さん
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「仮面ライダーウィザード」について語った奥仲麻琴さん

 2012~13年に放送された仮面ライダーシリーズ「仮面ライダーウィザード」でヒロイン・コヨミを演じた奥仲麻琴さん。本作は奥仲さんにとって記念すべき俳優デビュー作で、放送スタート時は18歳だった。10年前を振り返り「自分の人生の中で一番大きな出来事だったと思います」と明かす奥仲さんに、今も変わらぬ作品への思いを語ってもらった。

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 ◇大門凛子役の高山侑子とは、もはや「幼なじみのような関係」?

 「仮面ライダーウィザード」は、仮面ライダーシリーズ初の「魔法使い」がテーマの作品で、白石隼也さんが主演を務めた。魔法使いの操真晴人(白石さん)が、魔法の指輪「ウィザードリング」で仮面ライダーウィザードに変身。絶望から生まれる魔物ファントムから人々の希望を守るために戦う姿に加え、晴人をサポートする謎の少女・コヨミ(奥仲さん)に秘められた過去、二人を待ち受ける過酷な運命などが描かれた。

 奥仲さんは「お芝居も初めてだったので、何から何まで分からない中、監督さん、スタッフさん、共演者の皆さんに助けていただきながらなんとか1年、続けることができました。その1年の学びがすごく大きくて。お芝居はもちろん人として、例えば礼儀だったりとか、教わったことがたくさんあったと今も感じています。白石さんの主演としての居方も背中から学びましたし、私もいつか白石さんのように、周りを気遣いながら、引っ張っていけるような俳優さんになりたいという思いは、10年たった今でも変わらず持ち続けています」と話す。

 撮影で印象に残っていることを聞くと、「朝が早くてつらかったことですかね」と回答。「(午前)3時に起きて、4時には撮影所に行っていたので。でも、私は昼のシーンが多くて、夕方には撮影が終わっていたので、学校みたいな感じでした。あとはグリーンバックのシーンも多くて、お芝居したての頃はどうしたらいいか分からなくて、パニックになったりとかもありました」と苦労を明かす。

 また、楽しかった思い出の一つとして「お弁当」を挙げると、「当時、朝は(ロケ弁で有名な)『ポパイ』と決まっていて、毎朝自分でとる具材のルーティーンがあったり。お昼に行こうってなって、(共演の)高山侑子ちゃんやメークさんたちと撮影所の近くに食べに行ったりもしていました」と振り返った。

 共演者との交流は続き、大門凛子役で出演していた高山さんとは、もはや「幼なじみのような関係」だとか。

 「共演しても割とすごく会わなくなってしまうことが、このお仕事していると結構、多いのですが、侑子ちゃんとは年齢が近かったというのもあって、今も仲良くしてもらっています。侑子ちゃんはお芝居の先輩でもあり、いろいろなことを教えていただいたので、いまだに侑子ちゃんに着いて行ってしまう自分がいます」と語った。

 ◇「今、幸せ。」 愛をめちゃくちゃ感じたキャッチコピー

 昨年9月、「仮面ライダーウィザード」放送開始10周年を迎えたことを記念し、“同窓会トーク”が配信され、話題となったが、奥仲さんも「みんな、すごい大人になったんだなって感じました」と告白する。

 同年の10月には、仮面ライダーヒロインを特集した週刊誌「週刊プレイボーイ(週プレ)」(集英社)に登場。8年ぶりに水着グラビアに挑戦した。

 「以前、担当してくださった編集者さんが変わらずいて、再び担当していただきました。私がフリーになってから初めてのグラビアのお仕事ということもあり、気を使って、打ち合わせをたくさんしてくださったので、どういうふうに撮りたいのか、細かく擦り合わせてから撮影に挑めました。事務所に所属していた頃は、そういった細かい作業はマネジャーさんがしてくださっていたのですが、今回は一から自分も入って、自分が撮りたい画(え)や、出したい雰囲気について話ができたので、改めてグラビア撮影の勉強にもなりました」と充実感をにじませた。

 さらに「撮影中はすごく感情が高ぶって、終わったときは悲しかった」とも明かす奥仲さん。雑誌発売後の反響も大きかったといい、「みんなから『買ったよ』と言っていただきました」とうれしそうに告白する。出来上がったページには担当編集の手によるキャッチコピーとして「今、幸せ。」と記されていて、「そこに愛をめちゃくちゃ感じましたし、誌面を見たときに泣きそうになりました。やっぱりうれしいですよね。自分も続けて来なかったらなかったご縁だし、いろいろなことがあった10年だけど、やってきてよかったなって思えた瞬間でした」とほほ笑んだ。

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