アリスとテレスのまぼろし工場:岡田麿里監督のオリジナル劇場版アニメ 9月15日公開 主人公声優に榎木淳弥 上田麗奈、久野美咲も MAPPA制作

「アリスとテレスのまぼろし工場」のティザービジュアル(C)新見伏製鐵保存会
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「アリスとテレスのまぼろし工場」のティザービジュアル(C)新見伏製鐵保存会

 アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などの脚本で知られる岡田麿里さんが監督を務めるオリジナル劇場版アニメ「アリスとテレスのまぼろし工場」が、9月15日に公開されることが分かった。メインキャストも発表され、声優の榎木淳弥さんが主人公の14歳の少年・菊入正宗を演じることが分かった。上田麗奈さんが謎めいた正宗の同級生・佐上睦実役、久野美咲さんが謎の少女・五実役として出演する。

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 同作は、2018年に「さよならの朝に約束の花をかざろう」(さよ朝)でアニメ監督デビューした岡田さんの最新作で、「呪術廻戦」「チェンソーマン」などのMAPPAが制作する。MAPPAがオリジナル劇場アニメを制作するのは初めて。平松禎史さんが副監督、石井百合子さんがキャラクターデザイン・総作画監督、東地和生さんが美術監督を務め、「さよ朝」のメインスタッフが再集結する。

 突然起こった製鉄所の爆発事故により、時が止まってしまった町を舞台に少年、少女のヒリヒリとした青春が描かれる。中学3年生の正宗、同級生の睦実は、変化を禁じられた町で鬱屈した日々を過ごす中、製鉄所の第五高炉へ足を踏み入れ、しゃべることのできない野生の狼のような少女と出会う。3人の出会いが世界の均衡を崩していき、日常に飽きた少年少女たちの止められない“恋する衝動”が世界を壊し始める……というストーリー。

 特報映像がYouTubeで公開され、正宗と睦実がいら立ちをぶつけ合うシーンが描かれ、睦実の「退屈、根こそぎ吹っ飛んでいっちゃうようなの……見せてあげようか」という意味深なせりふ、「恋する衝動が世界を壊す」というフレーズが流れた。光に手をかざす少女の後ろ姿が描かれたティザービジュアルも公開された。ビジュアルには「この少女に近づいてはいけない」というコピーが添えられている。

 岡田さんは「『アリスとテレスのまぼろし工場』ですが、作品に関わってくれている多くのスタッフの情熱により、少しずつ作品の完成形が見えてきました。この作品を作っている理由の一つに、自分が子供の頃に憧れた邦画や劇場アニメの空気を、現代の文法で作ってみたいというものがありました。抱いていた理想そのままに、どこか懐かしい、それでいてちょっと見たことがないような映像になってきていると思います。少年たちが主人公の本作ですが、甘酸っぱい青春ものとは全力で逆走している、ヒリヒリした青春を描いています。皆さんに楽しんでいただけますよう、スタッフ一同頑張ります。なにとぞよろしくお願いいたします」とコメントを寄せている。

 岡田さんが書き下ろした同作の小説版(KADOKAWA)が6月13日に発売されることも発表された。

 ◇スタッフ(敬称略)

 原作・脚本・監督:岡田麿里▽副監督:平松禎史▽キャラクターデザイン:石井百合子▽美術監督:東地和生▽音楽:横山克▽制作:MAPPA

 ◇キャスト(敬称略)

 菊入正宗:榎木淳弥▽佐上睦実:上田麗奈▽五実:久野美咲

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