井上雄彦さんの名作バスケットボールマンガ「SLAM DUNK(スラムダンク)」の新作劇場版アニメ「THE FIRST SLAM DUNK」の「“赤ちゃんと一緒にTHE FIRST SLAM DUNK”上映会」がグランドシネマサンシャイン池袋(東京都豊島区)ほかで3月30日から実施されている。
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親が乳幼児と一緒に鑑賞できる上映会で、通常より照明を明るくしたり、音量を小さめに設定するなど赤ちゃんに優しい上映環境に配慮。上映中に赤ちゃんが泣いたり、おしゃべりしても、周囲に気兼ねなく鑑賞できる。参加した親からは「子供が小さいので映画館で見るのは諦めていたが、このような上映会があってよかった」「周りも子供と一緒なので、気にせずに映画を楽しむことができた」といった声が上がった。
4月4日にグランドシネマサンシャイン池袋で実施された上映会は、赤ちゃんから5歳ぐらいまでの子供連れの親子約100人が来場した。上映が始まると、赤ちゃんの泣き声がシアター内に響いたが、観賞している母も焦る様子はなく、その場で子供を小さな声であやしたり、赤ちゃんを抱き上げ、揺らして落ち着かせるなど、各々が子供の世話をしながら映画を楽しんでいた。
しゃべることができる年齢の子供を連れた母は、さまざまな場面で子供に説明を加えながら一緒に映画を楽しむ光景も見られた。途中、子供を連れてトイレに立つ人も多かったが、気兼ねなくシアターを出入りができる空気となっていた。上映後は、親から「子供が生まれてから映画を見られるとは思ってもみなかった。井上先生の新たな世界を映画館で見られて感動でいっぱい」「こういう上映会を初めて知ったので、これから探して次見たい映画を決めようかな」といった声が上がった。この日が映画館デビューとなった子供たちも「楽しかった!」と上映を楽しんだ様子だった。
「スラムダンク」は、1990~96年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載されたバスケットボールマンガ。赤い髪の不良少年・桜木花道がひょんなことから湘北高校バスケットボール部に入部。安西先生の下、主将の赤木剛憲や流川楓、宮城リョータ、三井寿、木暮公延らとともに全国制覇を目指す……というストーリー。コミックスのシリーズ累計発行部数は1億2000万部以上。テレビアニメが1993~96年に放送され、バスケットボールブームをけん引し、世界中で人気を集めている。
新作劇場版アニメは、原作者の井上さん自身が監督を務め、脚本を手がけた。木村昴さんが湘北高校バスケットボール部の桜木花道を演じるほか、神尾晋一郎さんが流川楓役、仲村宗悟さんが宮城リョータ役、笠間淳さんが三井寿役、三宅健太さんが赤木剛憲役として出演する。
2022年12月3日に公開され、公開から2日間で興行収入が約12億9000万円、観客動員数が約84万7000人を記録するなど好スタートを切り、公開67日で興行収入100億円の大台を突破した。
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