金の国 水の国:浅香守生が名場面“涙の橋”を演出 寒色でサーラとナランバヤルのすれ違い表現 絵コンテも

「金の国 水の国」の浅香守生さんが描いた絵コンテ(C)岩本ナオ/小学館(C)2023「金の国 水の国」製作委員会
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「金の国 水の国」の浅香守生さんが描いた絵コンテ(C)岩本ナオ/小学館(C)2023「金の国 水の国」製作委員会

 岩本ナオさんの人気マンガが原作の劇場版アニメ「金の国 水の国」(渡邉こと乃監督)の本編映像「涙の橋編」が2月1日、YouTubeで公開された。月明かりに照らされた橋の上で主人公のサーラとナランバヤルが対話する名場面で、「カードキャプターさくら」「ちはやふる」の監督を務めたマッドハウスの浅香守生さんが絵コンテ、演出を担当した。浅香さんが描いた絵コンテも公開された。

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 浅香さんは、同シーンの演出について「月をバックに橋の上で2人がたたずむカットはとても絵力があると思うのですが、それをどのくらいきれいに見せられるかが、あのシーンの肝だと思いました。2人が月の光を背にしてシルエットが立つようにするところなど、こだわって取り組んでいます」と語った。

 色づかいにもこだわり、同シーンではあえて寒色を使うことで、2人の気持ちの動きを表現したという。浅香さんは「お互いの気持ちは向き合っているのですが、サーラはある勘違いをしていたり、2人は一時的に離れなければならなかったり、といった局面が訪れます」と説明し、寒色を使うことで「2人のすれ違い感がきれいにハマるんじゃないかなと思い演出しました」と演出の意図を語った。

 「金の国 水の国」は、ガイドブック「このマンガがすごい!2017」(宝島社)のオンナ編で1位に選ばれた岩本さんのファンタジーマンガ。2014年に「月刊flowers」(小学館)に読み切りが掲載され、2016年にコミックスが発売された。敵対する二つの国で、金の国の姫・サーラと水の国の青年・ナランバヤルが偶然出会い、国の未来のために夫婦役を演じているうちに恋に落ちる……というストーリー。

 アニメは、「BTOOOM!」などの渡邉さんが監督を務め、「プリティーリズム・レインボーライブ」「HUGっと!プリキュア」などの坪田文さんが脚本を担当する。「サマーウォーズ」などのマッドハウスが制作する。浜辺美波さんがサーラ、賀来賢人さんがナランバヤルの声優を務める。

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