金の国 水の国:劇場版アニメ本予告 二つの国の壮大な景色 エバン・コールが音楽担当 劇中歌に琴音

劇場版アニメ「金の国 水の国」のビジュアル(C)岩本ナオ/小学館(C)2023「金の国 水の国」製作委員会
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劇場版アニメ「金の国 水の国」のビジュアル(C)岩本ナオ/小学館(C)2023「金の国 水の国」製作委員会

 岩本ナオさんの人気マンガが原作の劇場版アニメ「金の国 水の国」(渡邉こと乃監督、2023年1月27日公開)の本予告がYouTubeで公開された。商業国家で水以外は何でも手に入る金の国と、豊かな水と緑に恵まれるが貧しい水の国の壮大な景色が描かれ、金の国の王女・サーラ、水の国の建築士・ナランバヤルが偽りの夫婦を演じる様子が収められている。

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 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、劇場版アニメ「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の音楽を手がけたエバン・コールさんが、音楽を担当することも発表された。オーディション番組に出演し、話題を集めたシンガー・ソングライターの琴音さんが劇中歌「Brand New World」を担当する。本予告で劇中歌がお披露目された。

 琴音さんは「今回このような温かい作品に参加する機会をいただき、大変光栄に思っています。聡明(そうめい)なナランバヤルと大らかなサーラが紡ぐ時間は愛にあふれていて、私自身どこかナレーターになったような気持ちで歌っていました。また、そんな2人に寄り添うオドンチメグとルクマンのけなげさに胸打たれ、お陰様で無事猫派から両方派に転身することとなりました。ほかにも劇中では、なかなかにクセのあるキャラクターがたくさん登場しますが、皆自分なりの熱い想(おも)いや何だかんだ憎みきれない可愛らしさがあり、一層朗らかな気持ちになりました。時に甘酸っぱい癒やしとなり、時に力強い勇気となって見る人を包み込んでくれる物語です。ぜひ劇場でそのパワーを体感してください」とコメントを寄せている。

 エバン・コールさんは、琴音さんについて「歌声を聴いた瞬間、『この声だ!』と思ったのが琴音さんでしたし、監督やプロデューサーの意見も全く同じで、満場一致のオファーでした。これまでの琴音さんの曲も聴いた上で、レコーディングではその想像も超えるほどにイメージにぴったりハマっていると確信しました。表現力が素晴らしく、迫力がありつつも繊細で、感情がわき上がるような歌い方もできる、とても素晴らしいアーティストです」と絶賛した。

 同作の音楽を担当し、「二つの国で異なる文化があるため、それぞれの国をイメージした楽器を使い分けました。そしてそれぞれのカラーが色濃く出るように作曲しました。この映画のキャラクターたちのように、国も境遇も違えどお互いを理解し、温かい気持ちが通いあう……現実世界もそうであるべきではないかと思います。皆さんがこの映画を見て、人同士がリスペクトしあって向き合う、人間らしさあふれる優しさを感じていただけたらと思います」と話している。

 「金の国 水の国」は、ガイドブック「このマンガがすごい!2017」(宝島社)のオンナ編で1位に選ばれた岩本さんのファンタジーマンガ。2014年に「月刊flowers」(小学館)に読み切りが掲載され、2016年にコミックスが発売された。敵対する二つの国で、金の国の姫・サーラと水の国の青年・ナランバヤルが偶然出会い、国の未来のために夫婦役を演じているうちに恋に落ちる……というストーリー。

 アニメは、「BTOOOM!」などの渡邉こと乃さんが監督を務め、「プリティーリズム・レインボーライブ」「HUGっと!プリキュア」などの坪田文さんが脚本を担当する。「サマーウォーズ」などのマッドハウスが制作する。俳優の賀来賢人さんがナランバヤル、浜辺美波さんがサーラの声優を務める。

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