高杉真宙:部員は「男女ともに飛行機のことしか考えていません」 「舞いあがれ!」なにわバードマンの思い出

NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」で刈谷博文を演じる高杉真宙さん (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」で刈谷博文を演じる高杉真宙さん (C)NHK

 福原遥さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「舞いあがれ!」に出演中の俳優の高杉真宙さん。演じているのは、浪速大学の人力飛行機サークル「なにわバードマン」の部員で、人力飛行機「スワン号」の設計を担当する福岡出身の大学3回生・刈谷博文だ。「この部活、男女ともに飛行機のことしか考えていません」と笑顔で明かす高杉さんが、サークル部員として過ごした撮影の日々を振り返った。

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 サークル内で、人力飛行機の設計を2年連続で担当し、「なにわの天才」と呼ばれている刈谷。高杉さんは同役を通じて、特に印象的だったシーンに、第22回(11月1日放送)のヒロイン・岩倉舞(福原さん)との病院での会話を挙げている。

 自身が設計したスワン号を飛ばそうとしてケガを負った由良(吉谷彩子さん)を見舞った刈谷は、責任の重さから「確かに怖くなったとかもな」と舞の前で吐露。その上で、人力飛行機の設計に携わるようになったワケを語って聞かせた。

 高杉さんは「刈谷の『人力飛行機を飛ばしたい』という人一倍強い思いが、垣間見られる」シーンで、「岩倉(舞)のおかげで自分が変われたという感謝の気持ちはかなりあると思いますね」と理由を明かす。

 さらに高杉さんは「ロケで実際に人力飛行機を飛ばしたことも思い出です」と告白。「飛ぶには風速など、多くの条件をクリアしなくてはいけません。1時間ぐらい風を待つこともよくありました。でも、炎天下で(舞役の)福原さんがコックピットに入り、集中を切らさずに長時間じっと風待ちをされているのを見て、やっぱりそれが撮影であり、そうやって一つ一つ積み上げていくからいい作品が生まれていくんだなと思いました。ロケは午前2時集合で夜食から始まっていたのですが、そういう撮影は久々で、やっぱりいいな、楽しいなと思いましたね。暑い中、仲間が走っている中で刈谷が自転車に乗っているシーンは、本当に気まずかったです(笑い)」と振り返った。

 そんな高杉さんに撮影現場の印象を聞いてみた。「なにわバードマンのメンバーはいろいろな年代の役者が集まっていますが、本当に仲良くワイワイと部活のような雰囲気です」と話していて、「ヒロインの福原遥さんは僕より年齢が少し下ですが、そう感じさせない堂々たる座長感。大阪ことばでセリフ量も多くていろいろなお稽古(けいこ)があり、ヒロインが一番大変だとは思いますが、それを感じさせない明るさで周りへの気遣いができる方です。もちろん、演技でも周りをよく見ているからこそ、こうしようってやり取りできると思うので本当にすごいなと思います」と感心する。

 改めて「自分の25、26歳の夏に『舞いあがれ!』の撮影があり、本当に熱い、すてきな青春を送らせていただいたなと感じています」と作品に感謝する高杉さん。「自分の出演しているなにわバードマンのパートが岩倉にとって『あそこに戻りたいな』と思えるようなシーンになっていればいいなと思いますし、岩倉のこれからの人生を僕自身も視聴者の1人として楽しめたらいいなと思っています」と思いを語った。

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