ちいかわ
第234話 黒い流れ星・後編(13)
1月10日(金)放送分
宝井理人さんの人気マンガ「テンカウント」がアニメ化され、劇場版アニメとして2023年に公開されることが分かった。潔癖症の社長秘書・城谷忠臣と無愛想なカウンセラーの黒瀬陸を中心としたラブストーリーで、ドラマCDに続き、立花慎之介さんが城谷、前野智昭さんが黒瀬をそれぞれ演じることも発表された。外山草さんが監督を務め、脚本も手がける。島崎知美さんがキャラクターデザインを担当し、イーストフィッシュスタジオとSynergySPがアニメを制作する。城谷と黒瀬が描かれたティザービジュアルも公開された。
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「テンカウント」は、マンガ誌「ディアプラス」(新書館)で2013~17年に連載された宝井さんのマンガ。潔癖症の城谷が偶然出会ったカウンセラーの黒瀬から潔癖症を克服するための個人的なカウンセリングを受け、10項目を一つずつクリアする療法を進めるうちに、次第に二人の距離が縮まっていく様子を描く。コミックス全6巻が発売されており、累計発行部数は280万部以上。
こうしてアニメ化についてのコメントをさせていただくことが感慨深く、また一つの区切りを迎えられたことがとてもうれしいです。監督、スタッフの皆様、そして待っていてくださった読者の皆様に心からお礼を申し上げます。ありがとうございます! 私も一視聴者として完成を心待ちにしています。
この閉塞(へいそく)感ーー、この息苦しさーー、そんな思いの日々。コロナ禍というだけではなく、多様性のある時代を。と、あちこちで叫ばれながらも一向に自由が得られないままの生活。多数派基準の同調意識でかたどられた社会性の強要。窮屈な普段着として身に着けているマスクはいつしか心にも着け、解放を求めるより認めることで他人との距離をうまくとり孤独を強めていく。そんなこの時代に、知的で刺激的なこの宝井作品をスクリーンに映し出そうという試みは大胆である以上に必然なのでしょう。
主人公ふたりが置かれている場所は現在を生きる我々とリンクします。すぐ隣にいてもおかしくないふたり(また自分自身であったり)。ふたりの出会いの物語は我々をどうカウンセリングしてくれるのか。平凡で凡庸な自分が挑むにはあまりにも偉大(であり美麗)な作品ですが、映画館を出た時に、笑顔でまたふたりに会いに行きたくなる、そんな映像作品を目指してーー。
劇場アニメ「テンカウント」本当におめでとうございます! ドラマCDが終わって月日がたちましたが、まさかこんな大きな展開で帰ってくるとは夢にも思っていなかったのでお話をいただいた時にはかなりビックリしましたし、繊細で可愛い城谷くんをまた演じられて、とてもとてもうれしいです!! 劇場版ならではのクオリティーを僕も今から楽しみにしているので、皆さんも原作やドラマCDをもう一度読み直して聞き直してしっかり劇場版に備えていてくださいね!!
制作決定のお話を伺った時からずっと楽しみにしていました。心理描写や背景が繊細な作品なので、ドラマCDの収録の際も独特の間や呼吸を意識したのですが、アニメ版ならではの難しさも多々ありました。特に黒瀬はしゃべり方が独特なので、その辺りはスタッフの皆さんと相談させていただきながら、とても丁寧にアフレコさせていただきました。城谷役の立花さんともしっかり掛け合いをさせていただきましたし、長く携わらせていただいている「テンカウント」を、また違った形で皆さんにお届けできることが本当にうれしいです。ぜひ、原作やドラマCDと併せまして、アニメ版も楽しんでいただければと思います。よろしくお願いします。
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