アニメやゲーム、ライトノベルなどのメディアミックスアイドルプロジェクト「シャインポスト」のテレビアニメが日本テレビのアニメ枠「AnichU(アニチュウ)」ほかで放送されている。大きな夢を抱くも小さな成果しかあげられないアイドルユニット「TINGS」の活躍を描く。アニメ「くノ一ツバキの胸の内」で主人公・ツバキを演じたことも話題の声優の夏吉ゆうこさんのほか、アイドル、女優、タレント……と普段は異なるステージで活動する個性豊かなメンバーが「TINGS」のキャストとして集まった。キャストがアイドルユニットとしてライブを開催するなどさまざまな展開でファンを魅了しており、夏吉さんは「いろいろな経験をさせていただき、刺激を受けています!」と語る。夏吉さんに「シャインポスト」に懸ける思いを聞いた。
ウナギノボリ
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「シャインポスト」は、コナミデジタルエンタテインメントとストレートエッジがタッグを組んだメディアミックスプロジェクト。アニメは、「TINGS」に救いの手として用意されたのは、最強マネジャーだったはずが、現れたのはまるでやる気のない男、日生直輝だった……という展開。「TINGS」のメンバー役として聖舞理王役の夏吉さんのほか、声優の鈴代紗弓さん(青天国春役)、アイドルグループ「≠ME(ノットイコールミー)」の蟹沢萌子さん(玉城杏夏役)、舞台などで活動する女優の長谷川里桃さん(祇園寺雪音役)、女優、タレントとして活動する中川梨花さん(伊藤紅葉役)の5人が出演する。
「正直、最初はどうしていいのか分からなかったんです。私はどういう立ち位置なんだろう?」と語る夏吉さん。本格的なダンスにも挑戦し、苦戦することもあったという。
「ダンスは見るのは好きなんですけど、できるかというと別ですし……。これまでも踊ったことはあったのですが『シャインポスト』のパフォーマンスは、カロリーが高く、難しくて。普段、アイドルの振り付けをされている方が手がけていますし、全力でぶつからないと振り付けを覚えられないんです。みんながどんどん覚えていく中で、私はこの動きはどうやったらできるの?というところから始まるので、最初は苦労しました。それぞれ得意分野が違う中で、現役アイドルの子と一緒にダンスをして、アドバイスをいただいたり、タレント、舞台役者の子は、見せ方とか立ち振る舞いがすごく上手で、いろいろ盗んでいかなきゃ!という気持ちがあります。私はアイドルじゃないのにアイドルのような気持ちになって、すごく楽しいです。いろいろな経験をさせていただいています」
夏吉さんは、普段から役に向き合う際、キャラクターと同じ体験をするなど研究をしているという。「シャインポスト」ではアイドル役だが……。
「これまでも幼稚園児の役でしたら、いろいろな場所で幼稚園の子が遊んでるのかな?と見たりしていたんです。通報されないように気をつけながら(笑い)、食べるシーンでしたら、現場に持っていける食べ物だったら、実際に持っていって、食べることもあります。経験を積むことが自信にもつながるので。今回は、アイドルの役ですし、ちゃんとアイドルのファンになって、握手会とかに行って、アイドルと接した方がいいのかな?とも考えていたのですが、同じユニットの中に現役アイドルの子がいたので、ラッキー!って思いました(笑い)」
「シャインポスト」では、アニメのアフレコでライブの経験が生きたところもあった。
「踊ってる際の息など実際に踊らないと分からないことなので、すごく勉強になりましたし。私が演じる理王は、ダンスが苦手な子なんです。息の出し方が、上手に踊れる人とはまたちょっと違いますし、間違えた時の息の入れ方などを自分でも踊って研究しました。私もダンスは上手ではないですし(笑い)」
夏吉さん、鈴代さん以外のメンバーは声優に初挑戦となった。
「私と鈴代さん以外はアフレコが初めてで、『声優の2人に教えてもらっています』と言っていただくこともあるのですが、全然そんなことはないんです。アフレコの手順だったりはお話しできることもありますが、普段は声優をやってない方のお芝居ってすごく刺激を受けます。長谷川里桃ちゃんは舞台を中心に活躍されていますが、マイク前に立った時から、雪音の立ち姿になっています。雪音じゃない瞬間がないんです。演じるってそういうことだよな……と勉強させていただき、刺激を受けています」
夏吉さんが演じる理王は、根拠なき絶対の自信を持つお調子者。素直すぎるところもある。「シャインポスト」は王道のアイドルアニメとは少し違うところもあるようで……。
「アイドルアニメは、みんなであの大きいステージに向かって頑張ろう!とキラキラしてる感じが多いと思うのですが、『シャインポスト』はキラキラもしていますが、どちらかというとスポ根みたいなところもあるんです。それぞれが悩み、葛藤を抱えていて、そこにクローズアップして人間ドラマが描かれています。キャラクターが可愛いので、デフォルメされた可愛い演技がいいのかな?と最初は思ったのですが、そこはあまり意識せずに、生っぽく演じるようになりました。声色はキャラに合わせて可愛さを意識していますが、生々しい演技にもなっています。自然に理王として演技をしようとしています」
「アニメのライブシーンの気合の入り方がすごいんです。キャラクターが自分の振り付けと同じダンスをしていることに感動しました。不思議なところもあるんです。アフレコの前にライブをしたので、自分たちがやったことをキャラクターがやっている!?となるんです」と笑顔で語る夏吉さん。夏吉さんと理王がどのようにシンクロしていくのだろうか? アニメ、ライブなどさまざまな展開での活躍に期待が高まる。
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