政宗くんのリベンジ:まさかのテレビアニメ第2期 放送後も配信好調 5年越しの“リベンジ”の裏側

「政宗くんのリベンジR」のティザービジュアル(C)竹岡葉月・Tiv・一迅社/「政宗くんのリベンジ」製作委員会R
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「政宗くんのリベンジR」のティザービジュアル(C)竹岡葉月・Tiv・一迅社/「政宗くんのリベンジ」製作委員会R

 「月刊ComicREX(レックス)」(一迅社)で連載されたマンガが原作のテレビアニメ「政宗くんのリベンジ」の第2期「政宗くんのリベンジR」が制作されることが話題になっている。テレビアニメ第1期が放送されたのは2017年1~3月で、約5年の時を経て、第2期の制作が発表された。なぜ、5年もかかったのだろうか? 原作の連載も2018年には終了している。フリューの吉沼忍プロデューサーに“リベンジ”の裏側を聞いた。

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 ◇第2期を即決できなかった理由

 「政宗くんのリベンジ」は、8年前に美少女の安達垣愛姫(あだがき・あき)にいじめられた少年、真壁政宗(まかべ・まさむね)が、名字を変えて文武両道のイケメンに変身し、愛姫への仕返しのために奮闘する……というラブコメディー。

 第1期の放送前から第2期の制作が決まっているアニメもあるが、「政宗くんのリベンジ」はそうではなかった。第2期の制作を後押ししたのは、配信、原作コミックスが好調だったことにあるという。

 「テレビ放送後に作品全体の回収状況を踏まえて続編の判断をしていきますが、当時は原作が完結していないこともあり、即決で判断する感じではありませんでした。通常テレビ放送が終了すると一旦落ち着くのですが『政宗くんのリベンジ』は放送後も配信や海外、原作コミックスの反響がよく、粛々と伸びた作品でした」

 「政宗くんのリベンジ」は深夜アニメとして放送された。近年、深夜アニメは、配信・海外がビジネスの軸になりつつある。同作は第1期の放送終了後の配信が好調だったこともあり、第2期の制作が決まるまで時間がかかってしまった。

 「ジャンルがラブコメでしたので当時の配信はアジア圏が非常に好評でした。放送前に営業して初めに配信の売り上げのMG(最低保証)を設定します。放送後のランニングロイヤリティーがMGの倍以上伸びたことも人気の高さだと感じています。時間が経過してしまいましたが、海外を含めて作品全体として好評を得ていましたので、改めて関係各所へ確認し、第2期の制作が決定しました」

 ◇エイプリルフール発表の裏側

 第2期の制作が発表されたのは4月2日だった。その前日、4月1日のエイプリルフールに「第3期制作決定」と書かれた“エイプリルフールイラスト”が公開されたことも話題になった。エイプリルフールの“ウソの発表”を受けて、「やっぱり第2期はないのか……」と落胆したファンも翌日のまさかの発表に、驚き、歓喜した。

 「第2期発表のインパクトを、どのタイミングで置いたらよいか? 今回はエイプリルフールで前振りをし、翌日に本決定を設定しました。発表後、ツイッターほかの反応が非常によく、改めて人気の高さを感じています。原作巻数にもよりますが、2クールで企画をスタートしない作品は、続編がない場合がありますが、製作側としても作品を完結させたいので今回、続編の機会をいただき皆様の期待感も受け、責任と感謝を強く感じています」

 第2期について「テレビ放送から約5年経過して、第1期の続き、原作は後半のエピソードになります。シナリオ会議では特にキャラの感情、心理描写を深く追求していきました。また、改めてキャラクターはリファインを行い、本編の回想シーンも新規で描き下ろして第1期との差別化も図っています。アニメーションはファンの力、応援があり、制作できるものと考えていますので、今後の発表も含め、応援よろしくお願いいたします」というから期待が高まる。

 今後も“リベンジ”はまだまだ続いていきそうだ。

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