伊達花彩:「アイカツプラネット!」で話題の17歳 ドラマ、アニメ初挑戦で成長

「劇場版アイカツプラネット!」で音羽舞桜/ハナを演じる伊達花彩さん
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「劇場版アイカツプラネット!」で音羽舞桜/ハナを演じる伊達花彩さん

 アニメやデジタルキッズカードゲームが人気の「アイカツ!シリーズ」の劇場版「劇場版アイカツプラネット!」「アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~」が7月15日に公開される。2021年1~6月に放送されたテレビ番組「アイカツプラネット!」は、実写ドラマとアニメが融合した番組で、伊達花彩さんが主人公・音羽舞桜(おとは・まお)/ハナ役に抜てきされ、ドラマ、アニメに初挑戦したことも話題になった。伊達さんは、東北発のアイドルグループ「いぎなり東北産」でも活躍する17歳。「アイカツプラネット!」の経験を経て成長を実感しているという伊達さんに、同作への思い、劇場版について聞いた。

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 ◇舞桜ちゃんと一緒に成長

 「アイカツ!シリーズ」は、女の子がトップアイドルを目指す姿を描くプロジェクトで、2012年10月に始動。テレビアニメは第1弾「アイカツ!」が2012年10月~2016年3月、第2弾「アイカツスターズ!」が2016年4月~2018年3月、第3弾「アイカツフレンズ!」が2018年4月~2019年9月に放送。歴代キャラクターが集合するテレビアニメ「アイカツオンパレード!」が2019年10月~2020年3月に放送された。

 「アイカツプラネット!」は、私立星礼高等学校に通うごく普通の高校生・音羽舞桜が、トップアイドル・ハナとしてアイドル活動することになる……というストーリー。「劇場版アイカツプラネット!」は、舞桜が大切な人に感謝を伝えるために「アイカツプラネット!大感謝祭」を開催することになる。「アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~」は、初代「アイカツ!」の完全新作ストーリー。

 伊達さんは小さい頃から「アイカツ!」のゲームをプレーしていたこともあり、「アイカツプラネット!」への出演が決まった時は喜びが大きかったという。

 「妹と一緒にゲームをやっていました。、妹の持っているレアなカードがどうしてもほしくて、自分のノーマルのカードを『これレアだよ』とウソをついて交換したりしてました……。悪い子ですね(笑い)。私、待つのが苦手なんですけど、ゲームをする時はちゃんと並んで待っていられたんです。オーディションの話をいただいたときにはびっくりしました。実写とアニメなの!? って。すごいことですよね」

 伊達さんは、ドラマの撮影、アニメのアフレコに初挑戦した。

 「初めてだったので、すごく不安でした。でも、スタッフの皆さんが優しい方々ばかりで、現場がすごい明るい雰囲気でしたので、救われました。せりふの覚え方、役作りも分からなかったので、みんなに聞いていました。でもとりあえず台本を読んでみると、意外にせりふを覚えるものなんですね。役作りは、監督とお話ししながら、自分なりに答えを出そうとして、見えてきたことがあったんです。舞桜ちゃんと私は性格が似ているんです。現場でも『明るいところが似ているよ』と言っていただけることがあって、撮影、収録を重ねる中で、舞桜ちゃんと一緒に成長できたところもありました。楽しかったです」

 同世代の共演者に助けられることも多かった。

 「私は初めて東京に来たので、みんなを見て、都会の女の子だ!となって(笑い)。しっかりしてる子が多かったので、自分が抜けてるところがあるからこそ、すごく救われました。たくさんアドバイスをもらって、みんなと一緒だからできました。みんなと一緒にいると、自分も都会っ子になった気分になります(笑い)」

 アニメのアフレコでは「声で演じるってどういうことなんだろう?」と悩みながら、収録に臨んだ。

 「アニメを見るのはすごく好きだったので、想像はしていたのですが、いざマイクの前に立つと、高い声で演じたつもりでも、聞いたらイメージと全然違ったり。声に表情を乗せるとは?と考えながら演じていました。いろいろと試行錯誤するなかで、徐々にドラマの撮影と同じところもあるのかもしれない……とも感じるようになりました。収録中にみんなと目を合わせて演じたり、アニメの表情に合わせて演じると、声にも表情が乗るんです。音響監督の菊田(浩巳)さんがすごく優しくて、アドバイスをいただき、楽しく収録できました。舞桜ちゃんは、ハナちゃんが一緒に成長して、リンクするようにも感じていて、演じていて楽しかったです」

 ◇「アイカツプラネット!」への感謝の気持ち

 伊達さんは、テレビ版の撮影、収録を経験して成長を実感している。

 「『アイカツプラネット!』は一人で初めて挑戦した作品でしたし、この作品を通して、たくさんの人と出会い、アドバイスをいただき、成長できたと思います。この作品に関わらせていただく前は、子供だったなあ……と思います。自由奔放に生きてきたので、思ったことを全部口に出してたんです。でも、一回考えてから発言するようになりました。人としても成長できました。この作品にすごく感謝をしていますし、自分なりに気持ちを乗せて撮影、収録に臨みました。この気持ちを劇場版をご覧になる皆さんに届けることができれば!という思いがあります」

 劇場版では、さらに成長した姿を見せてくれるはずだ。

 「テレビシリーズの時は実写の撮影をすべて終えた後、アニメパートのアフレコ収録をする順番でした。それもあってか、テレビシリーズの実写の最初の方の舞桜ちゃんはちょっと声が低いんです。キャラがまだつかめてなくて、地声で演じていたので。でも今回の劇場版は、前回とは違いアニメのアフレコを経験してからの撮影でしたので、ハナちゃんと舞桜ちゃんとの距離がより近づいて、実写での声がちょっと高くなっています。久々の撮影で、すごく緊張したのですが、クランクインがライブシーンで、エキストラの子供たちの姿を見て、気合が入りました」

 伊達さんは、子供たちの応援がパワーになっているという。

 「街を歩いていて『舞桜ちゃん!』と声を掛けていただけることもあります。めちゃめちゃうれしいです。やっぱりすごい作品ですね! 声を掛けられた時は、しっかりとお姉さんを気取っています(笑い)。しっかりしなきゃいけないですね」

 劇場版では、斧(おの)を持つシーンの撮影にも挑戦した。初代「アイカツ!」で主人公・星宮いちごが斧を持つ名場面があり、以降のシリーズでも伝統となっていただけに、伊達さんは「斧、持ちたかったんですよ。人生で初めて斧を持ちました。(同じくシリーズ伝統の)崖登りもしたかったのですが、さすがに実写では撮影が難しかったようで……」と笑顔で話す。

 劇場版の見どころを「ハナちゃんが皆さんに感謝を伝えるストーリーで、感動的です。予告で流れたローズとのユニットのドレスも可愛いですし、曲の歌詞もすごくいいんです。ぜひ注目してください!」と語る伊達さん。

 「欲張りですけど、アイドル、女優を両立していきたいです。難しいと思いますが、歌うことも踊ることもお芝居も好きなんです。憧れは、ももいろクローバーZの百田夏菜子さんです。尊敬しています!」と意気込んでおり、今後のさらなる活躍も期待される。

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