下野紘×日高里菜:「継母の連れ子が元カノだった」 会話劇で魅せる! 中学生時代の思い出

「継母の連れ子が元カノだった」に出演する日高里菜さん(左)と下野紘さん
1 / 4
「継母の連れ子が元カノだった」に出演する日高里菜さん(左)と下野紘さん

 角川スニーカー文庫(KADOKAWA)のライトノベルが原作のテレビアニメ「継母の連れ子が元カノだった」が7月6日からTOKYO MX、MBSほかで放送される。親の再婚相手の連れ子が、中学生時代の恋人だった……というラブコメディー。高校生の伊理戸水斗と結女の元カップルが「異性と意識したら負け」というルールを決めるが、どうしても互いを意識してしまうことになる。水斗役の下野紘さん、結女役の日高里菜さんによる会話劇が、アニメの見どころの一つになる。下野さん、日高さんに「とにかくせりふが多い!」というアフレコの裏側、中高生時代の思い出について聞いた。

あなたにオススメ

 ◇二人じゃないと無理無理! コンビネーションは?

 --原作や台本を読んだ印象は?

 下野さん 普通のラブコメとはちょっと違うところがあるんですよね。頭がいい人たちなので、とにかく難しい言葉がいっぱい出てくるんです。特に水斗は、普段はなかなか使わないような言葉で会話をしていて、遠回しな言い方もします。たまに自分で「何言ってるのかな?」という時もあって(笑い)。台本を読んだり、掛け合いをさせていただいている時は、楽しく演じさせていただいています。

 日高さん キュンキュンしつつ、切ないところもあるんですよね。もっと素直になればいいのに……何でお互いの気持ちを言えないんだろう……と歯がゆさがあるところも魅力的です。結女は、乙女な部分もしっかり描かれているので、ギャップを大事にしようとしました。下野さんのお話にもあったように、頭がいい人たちの会話劇なので、そこが面白いんですよね。

 下野さん 二人で朗読劇をやってる!?となるくらいです。

 日高さん すごいせりふ量なんです。

 下野さん 結女は特にすごいですよ! どれだけモノローグがあるの!?となったり。

 日高さん 一話のせりふ量が3桁あるんです。一つのせりふも長いんです。2桁の時、少ない!となることも。すごく楽しかったです。しっかり掛け合いができました。

 下野さん 二人で収録させていただくことが多かったのですが、これは二人じゃないと無理無理!

 -ー二人のコンビネーションは?

 下野さん こうくるんじゃないかな? じゃあ、こうしよう……というのがうまく成立していました。ただ、同時に言うせりふが大変で。同時に長いせりふを言うんですよ。

 日高さん そうですね。流れがある中で、そろえるのが大変でした。

 下野さん それぞれが同じようなことを言っていても、気持ちが違うところ、ズレもあるので、そこが難しいですよね。大変だけど、楽しかったです。

 --モノローグも多いようです。

 下野さん 結女はモノローグが多いですよね。水斗はモノローグが少なく、実は、本心が見えにくいところがあります。

 日高さん 水斗がどう思っているのか?と気にしながら、演じていました。

 下野さん もしかするとアニメ見ている人は結女に肩入れするかもしれません。水斗に対して「何、この男!?」となるかも。そう感じさせるキャラクターなんです。

 -ー水斗、結女以外のキャラクターも魅力的です。

 下野さん キャラクターの癖がとにかく強いんです。結女と水斗はテンションを上げずに舌戦を繰り広げますが、(南)暁月(あかつき)がウェーイ!とくると、びっくりしたり。

 日高さん 暁月に対してツッコミを入れるところは、暁月に引っ張られると、結女じゃなくなくなるので、そこのテンション感を考えていました。

 下野さん ほかのキャラクターが出てくることで、結女と水斗の違った一面が見えるんです。そういう面白さもあります。

 ◇下野紘の演劇部の思い出 日高里菜の文化祭

 --水斗、結女は中学生時代に付き合っていたという設定です。二人はどんな中高生だった?

 日高さん 下野さんはどうだったんですか? 気になります!

 下野さん 中学の頃は、あまり目立たない方でした。やんちゃな人が多くて、おとなしめなグループの方に分類される人種でした。ゲームにハマりすぎた時期で、とにかくゲームがやりたくてたまらないっていう(笑い)。中学から声優になりたいという思いがあったので、高校では演劇部に入りました。演劇部は、女性が多く、社会の縮図を勉強させていただきました(笑い)

 日高さん 厳しかったんですか?

 下野さん 先輩たちがミュージカル好きだったんですけど、片やアニー系、片や宝塚風で、女子たちには派閥みたいなのがあるんですけど、男子は意見が言えない……。

 日高さん どんな役をやったんですか?

 下野さん 演目を忘れましたが、アヒルの役をやりました。もうすごく恥ずかしかったですね。宝塚系だと、年配の男性を演じました。日高さんは?

 日高さん 声優デビューが中学2年生の時だったんです。下野さんと初めてご一緒した時は高校生くらいでした。

 下野さん 学校生活は?

 日高さん 芸能活動をしている子が多い学校だったので、仕事をしているのが当たり前だったんです。

 下野さん すごいなあ……。

 日高さん だから、部活にも入っていなくて。ただ、中学1年生の4月から夏休みまでは陸上部に入っていました。運動が大好きなので、楽しかったのですが、日焼けをしたり、筋肉が付きすぎたりすることもあり、お仕事の関係もあって、辞めてしまったんです。高校の文化祭が楽しかったですね。放課後に残って準備したり。

 下野さん 文化祭は楽しかったなあ。ただ、うちのクラスは消極的だったんです。文化祭の日はお客さんとして楽しんでいました。理系だったから、男が多かったしね。文化祭では何をやったの?

 日高さん バナナジュースを作りました。すごい人気で、バナナが足りなくなって、急きょ買い出しに行ったりしました。お化け屋敷もやりました。クラスパーカを作ったりして、楽しかったなあ。

 下野さん いいなあ! 文化祭のタイミングで台風が来て、土砂降りの中、はしゃいで、びしょびしょになったことがあったなあ。友達の家で、パジャマとか借りて、お母さんが服を乾かしてくれて。そういう思い出があります。

 --最後に放送に向けてメッセージをお願いします。

 日高さん 二人のなんとも言えない距離感、素直になれないもどかしさを楽しんでいただけると、うれしいです。個性豊かなキャラクターがたくさん出てきて、振り回されながら、可愛らしい一面も見せます。いろいろ楽しんでいただける作品になっています。ぜひ、放送をお楽しみに!

 下野さん 本当にそれぞれのキャラクターが魅力的なんです。キャラクターがあまり多くないからこそ、それぞれが色濃く描かれています。とにかく会話劇を楽しむ作品になっているので、絶妙なやりとりを楽しんでいただければ、うれしいです。

写真を見る全 4 枚

アニメ 最新記事