カムカムエヴリバディ:名ぜりふで振り返る100年の物語 るい編「怖がらんでええ、私が守る」「なれるかな、お母さんに」

深津絵里さん
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深津絵里さん

 女優の上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」(総合、月~土曜午前8時ほか)が4月8日に最終回を迎える。「ひなたの道を歩きたい」「おいしゅうなれ、おいしゅうなれ」のおまじないなど、3世代をつなぐ名ぜりふの数々を生み出した同作だが、心に残るせりふはまだまだ数多く存在する。そんな名ぜりふをピックアップし、「安子編」「るい編」「ひなた編」に分けて100年の物語を追う。今回は深津さんが2代目ヒロイン・るいを演じた「るい編」(第39~62回)だ。

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 ◇「吹いてみたいなあ、いつか、アメリカの空の下でトランペットを」

 1月13日に放送された第51回。るいは、トミー(早乙女太一さん)の誘いで、錠一郎(オダギリジョーさん)、ベリー(市川実日子さん)と共に海へドライブに行くことに。るいと2人きりになった錠一郎は、米国まで続く海を見つめて、「吹いてみたいなあ、いつか、アメリカの空の下でトランペットを。『On the Sunny Side of the Street(オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート)』を吹いてみたい」と思いをはせる。

 錠一郎はその後、原因不明の病気でトランペットが吹けなくなり、米国でトランペットを吹くという夢はかなえられなかった。しかし、ピアニストとして再起を果たし、トミーと米国ライブを成功させることになる。

 ◇「あの2人は共鳴し合ってんねん」

 同じく第51回。浜辺で2人きりのるいと錠一郎にやきもちを焼くベリー(=一子、市川実日子さん)。車を降り、「ジョーとサッチモを2人きりにするわけにいかへん!」と言うベリーに、トミーは「やめとけ! あの2人は共鳴し合ってんねん」と止めに入る。「ええセッションは響き合う。出会ったことが運命やったみたいに。楽器と楽器が、音と音が響き合う。求め合う。引かれ合う。そして、同じ夢を見るんや」と2人について表現する。

 この一件以来、るいとベリーの関係は徐々に良好なものに変化。京都移住後も交流が続き、一番の親友となった。

 ◇「怖がらんでええ、私が守る」

 1月25日放送の第59回。原因不明の病気でトランペットが吹けなくなってしまった錠一郎は、るいに真相を明かさず、別れを告げる。真実を知り、献身的に錠一郎を支えるるいだが、ある日、錠一郎が姿を消してしまう。

 るいはトミーの車で、以前ドライブした海へと急ぐ。すると錠一郎は海の中にたたずんでいた。るいは必死で駆け寄る。「暗闇なんや、歩いても歩いても暗闇しかないんや」「サニーサイドが見えん」と嘆く錠一郎を、るいは「怖がらんでええ、私が守る。あなたと2人でひなたの道を歩きたい」と言い、優しく抱きしめた。

 ◇「なれるかな、お母さんに」

 1月28日放送の第62回。錠一郎と結婚したるいは、京都に移住し、新たに回転焼き屋を始める。そんなある日、るいが倒れたと聞き、錠一郎はこぎ方を覚えたばかりの自転車で急いで自宅に戻る。るいが倒れた理由は、睡眠不足と妊娠だった。

 喜びつつも、「なれるかな? 僕、お父さんになれるかな?」と口にする錠一郎に、るいは「なれるよ。なってあげて。この子の大好きなお父さんに」と優しく語る。一方でるいも「なれるかな、お母さんに」と不安を抱えていた。同回のラストでは、3代目ヒロイン・ひなたが誕生し、「るい編」は幕を閉じた。

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