カムカムエヴリバディ:1992年に突入、平成最初の曲は米米CLUB「君がいるだけで」 演出が明かす楽曲への思い

米米CLUBの楽曲「君がいるだけで」のジャケット写真
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米米CLUBの楽曲「君がいるだけで」のジャケット写真

 女優の上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第86回が3月3日に放送された。時代は1992(平成4)年に突入し、令和の現代に近づいてきた。今作では、その時代の歌謡曲がたびたび流れてきたが、今回は、音楽を担当する金子隆博さんが在籍するグループ「米米CLUB」のヒット曲「君がいるだけで」が登場した。

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 「君がいるだけで」は1992年に発売された楽曲で、289万5000枚以上を売り上げた同グループ最大のヒット曲。ボーカルのカールスモーキー石井さんの妹でダンサーのMINAKOさんと、サックスの“フラッシュ金子”こと金子さんの結婚を祝うために作られた曲としても知られている。

 第18週の演出を担当した石川慎一郎さんは、「この時代の流行歌を調べて、『やっぱり米米CLUBだ』という思いで選びました。もちろん、金子さんに『ここできたか!』と驚いてほしい……という気持ちもありました(笑い)。また、ひなたと五十嵐の心の距離が徐々に開いていく場面なので、『君がいるだけで』の歌詞になぞらえて、受け取っていただけるといいなという思いもあり、使用させていただきました」と明かす。

 米米CLUBの楽曲の使用は、編集の段階での打ち合わせで決まった。同年代には「浪漫飛行」「ひとすじになれない」など数々の名曲もあったが、「最初は『浪漫飛行』を選んでいました。『君がいるだけ』は時期的に早いと思っていたんです。そうしたら編集後に、音響効果の担当さんとの打ち合わせで、『既にドラマ主題歌で使われていて、当時はラジオでのリリースが一番早かった。1992年だからこの曲がいいのでは?』と。自分は1993年生まれなので、先輩の言葉に『なるほど!』と思い、自分も内心『君がいるだけで』を使いたかったので決まりました」と経緯を語った。

 「カムカムエヴリバディ」は、朝ドラ史上初の3人のヒロインが織りなす100年のファミリーストーリーで、昭和、平成、令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描く。上白石さんは祖母の安子役、深津さんは母のるい役、川栄さんは娘のひなた役として、バトンをつなぐ。

 ◇「カムカムエヴリバディ」に登場した当時のヒット曲(敬称略)

 山口百恵「禁じられた遊び」(1973年)▽子門真人「およげ!たいやきくん」(1975年)▽キャンディーズ「春一番」(1976年)▽薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」(1981年)▽あみん「待つわ」(1982年)▽H2O「想い出がいっぱい」(1983年)▽吉川晃司「モニカ」(1984年)

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