阿部寛:吹き出すシーンは90度のお酒使用 コロナ禍で配慮「逆に消毒される」

映画「とんび」完成披露舞台あいさつに出席した阿部寛さん
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映画「とんび」完成披露舞台あいさつに出席した阿部寛さん

 俳優の阿部寛さんが2月17日、東京都内で行われた主演映画「とんび」(瀬々敬久監督、4月8日公開)の完成披露舞台あいさつに出席。劇中では阿部さんがお酒を吹き出すシーンがあるが、水ではなくアルコール度数が高い本物のお酒を使用していたことが明かされた。その理由について阿部さんは「時期が時期だったので、水でやると僕が吹き出す度に消毒しなきゃいけない。90度のお酒なら逆に消毒されるし、飛沫も少し弱まるのではないかって」と説明した。

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 共演した北村匠海さんは「お酒というか、燃料みたいなアルコール。飛距離もすごかったし、あれは役者魂を感じましたね。言葉悪いけど、『正気か』って思った」と感服。大島優子さんからは、「90度のお酒は阿部さんがこっそり自分で買っていた。こそこそ準備していた」と暴露されると、阿部さんは「90度と70度のお酒を買って、ブレンドしてやりましたね」と照れながら告白した。

 原作は重松清さんのベストセラー小説。これまで2度テレビドラマ化されており、今回が初めての映画化となる。物語の舞台は広島県備後市。ヤス(市川安男、阿部さん)は、愛妻との間に待望の息子アキラ(市川旭、北村さん)を授かったが、ようやく手に入れた幸せは、妻の事故死で無残にも打ち砕かれてしまう。親の愛を知らずして父になったヤスは、仲間たちに助けられながら、不器用にも息子を愛し育て続けた……というストーリー。

 阿部さんは役柄について「常に温度が高い人。街をかきわましていく役だったのでエネルギーは失っちゃいけないと思って、そういうのを大事にしていた」と回想。また、“息子”の北村さんは「本当に父親思いで、非常に“鷹”だと感じた」と称賛。北村さんは「撮影は阿部さんの胸に飛び込んでいく毎日だった。全力でぶつかりにいって、本当に父だったし、大きな背中でした」と大先輩に感謝した。

 舞台あいさつには薬師丸ひろ子さん、杏さん、安田顕さん、麻生久美子さん、瀬々監督も参加した。

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