高野洸:「Dream5」へての“現在地” 人生の転機は「二つあった」 今は「芝居も音楽も極めたい」

連続ドラマ「美しい彼」に出演している高野洸さん
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連続ドラマ「美しい彼」に出演している高野洸さん

 俳優の萩原利久さんと、ダンス・ボーカルグループ「FANTASTICS from EXILE TRIBE」の八木勇征さんダブル主演で、MBSの「ドラマ特区」(木曜深夜0時59分)枠などで放送中の連続ドラマ「美しい彼」に出演している高野洸さん。元「Dream5」のメンバーで、芝居と音楽を中心に現在も精力的に活動を続ける高野さんだが、人生のターニングポイントは「二つあった」という。今は「芝居も音楽も極めたい」と語る高野さんに、自身の“現在地”について語ってもらった。

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 ◇BL作品に「全く抵抗はなかった」 恋心に性別は関係ない

 ドラマは、「BL(ボーイズラブ)アワード2015」で第1位を獲得した、凪良ゆうさんの同名小説(徳間書店)が原作。幼いころから周囲になじめない平良一成(萩原さん)と、学校のカーストの頂点に君臨する清居奏(八木さん)の関係を、高校から大学にわたって描く。高野さんは「大学編」に登場し、平良に思いを寄せる小山和希を演じる。

 高野さんは、台本を読んだときの印象について、「まず、タイトルに引き込まれました。題材がボーイズラブということに対しては、全く抵抗はなかったです」と語る。「どんな形の恋愛も美しいものだということに気付かせてくれましたし、いろいろな複雑な感情が混じり合っていて、非常に面白いストーリーだと思いました」とも話している。

 小山の役割について聞くと、「平良の素の部分を引き出すこと」だと説明する高野さん。

 「平良は小山と一緒にいるときには、結構フラットでいられるというか……。小山は平良にとって、一緒にいて居心地がいい存在だと思うので、平良が清居に隠しているようなことであっても、小山には打ち明けてくれるところがあると思うんです」

 台本には「小山、思わず涙をこぼす」というト書きがあったといい、これが本作で最も苦労した演技だったという。

 「感情を作っていくのが難しかったです。実際に撮影がスタートしたら、どうにかちゃんと演技できましたが、“思わず”泣くなんていう芝居ができるのか、不安もありました。自分にとって大きな成長になったのかなと思います」

 また高野さんは、これまでも芝居をする上で、不安を感じることがあったといい、「お芝居の世界では、正解はいくつもあると思うのですが、人によってそれぞれ受け取り方は違うと思います。誰にも刺さらないということはないと思うのですが、正解を見つけられないというか、分からない問題が出てきたときには不安になるんです。どう解決すればいいのか分からないから」と理由を明かした。

 ◇学生時代に二つのターニングポイント 今後の目標は「恩返し」

 高野さんは12歳のとき、NHKの教育番組「天才てれびくんMAX」のオーディションに合格。2009年にDream5のメンバーとしてデビューを果たした。10年以上にわたって芸能界で活躍してきた高野さんだが、一つ目のターニングポイントは中学のときだったという。

 「まず、高校に上がるときに、芸能生活を続けるか、一般人としてサラリーマンなどを目指していくかで迷いました。一般人としてやっていくのであれば、なるべく上の方に行きたいという思いがあったので、勉強をもっと頑張らなきゃなとも思っていました」

 最終的に高野さんは、芸能生活を続けることを決意。引き続きDream5のメンバーとして活動を続けていくことになった。

 二つ目のターニングポイントは、高校を卒業するタイミングで訪れたという。「高校の卒業のタイミングで、Dream5もちょうど解散することになりました。僕はそのとき、役者として、ソロで活動していくんだという覚悟を心に決めました。当時は、役者一本でやっていこうと思っていました。二つ目の方が、より大きなターニングポイントだったのかもしれません」と振り返る。

 現在は、「役者一本で!」という心境ではないという高野さん。「役者として再スタートしたのですが、ミュージカルのお仕事をしているうちに、『歌ってやっぱり楽しいな』ということに気付き始めました。今はとにかくマルチにやっていきたい、芝居も音楽も極めたいという思いが芽生えてきたんです。今はいろいろなことに挑戦できて、すごくすてきな環境にいさせてもらっているな感じています」と感謝する。

 最後に今後の目標について聞くと、「地元への恩返し」を挙げた高野さん。「僕は地元が福岡なのですが、地元の友達は、ちゃんとテレビを見てくれていて。自分が出ている作品もちゃんと見てくれるので、地元のみんなにしっかり“恩返し”するためにも、いろいろな作品で活躍しているところを見せていきたいなと思います」と締めくくった。

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