SHAMAN KING:恐山ル・ヴォワール編上映会 日笠陽子が涙 林原めぐみ、田中秀幸の“愛”

「SHAMAN KING」のイベント「TV アニメ『SHAMAN KING』~恐山ル・ヴォワール編~先行上映会」の様子(C)武井宏之・講談社/SHAMAN KING Project.・テレビ東京
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「SHAMAN KING」のイベント「TV アニメ『SHAMAN KING』~恐山ル・ヴォワール編~先行上映会」の様子(C)武井宏之・講談社/SHAMAN KING Project.・テレビ東京

 武井宏之さんの人気マンガ「シャーマンキング」の新作テレビアニメ「SHAMAN KING」の恐山ル・ヴォワール編を上映するイベント「TV アニメ『SHAMAN KING』~恐山ル・ヴォワール編~先行上映会」が11月21日、グランドシネマサンシャイン(東京都豊島区)で開催され、麻倉葉役の日笠陽子さん、恐山アンナ役の林原めぐみさん、マタムネ役の田中秀幸さんが登場した。日笠さんは、ファンを前に「『SHAMAN KING』を応援して、愛してくれる方々が恐山ル・ヴォワール編を見届けに来てくれているという現実に、胸がいっぱいになってしまった」と涙を流した。

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 林原さんは、田中さんの演技について「田中さんの声を聞いたら、泣きそうになりません? 罪な先輩です(笑い)」とコメント。田中さんは約20年前にドラマCDでマタムネを演じており「とても好きな作品、好きなキャラクターだったので、こうしてアニメ化されて、しかもまたもう一度演じさせていただけることがとてもうれしかった。楽しみに参加させていただきました」と喜んだ。

 恐山ル・ヴォワール編では、葉とアンナの出会いが描かれている。葉がアンナに向かって「可愛い」と口にする場面もあり、日笠さんは「第1話で葉を演じていたときから、毎日アンナのことを可愛いと思っていた。言わなくてもずっと思っていることだったので、変な感じはなく、自然に湧き出たもの。毎日そう思っています!」と告白すると、林原は「知ってる」と笑った。

 アンナは葉と出会った瞬間、「通行の邪魔よ。死ね」と言い放つシーンも印象的で、田中さんは「あのせりふを聞いたときに『アンナ、可愛い!』と思いました。『死ね』と言って可愛いと思われるなんてことは、そんなにあることではない。林原さんの演技力のなせる技」と絶賛すると、林原さんは「ありがとうございます」と照れながら「それもアンナが自分を隠すための言葉であることを、葉は分かっている。あのシーンで既に2人は分かり合えている」と話した。

 「心で決めなさい」というマタムネのせりふが好きだという林原さんは「『シャーマンキング』を少年期に読んで、心に刻んで、大人になった方がたくさんいると思います。これからの少年たちにもたくさん伝えていってほしいと思う作品で、くじけた時にそばにいてくれるような作品。作品そのものを、これからも大事に追いかけていけたらいいなと思っています」と作品への愛を語った。

 田中さんは「この作品は正義とは、優しさとは、愛とはなんだと問いかけてくれる。恐山ル・ヴォワール編はそういった部分がより強かったのかなと思う。葉さんの戦いはまだ続いていく。マタムネもきっとどこかで葉さんを見守っていると思います」と話した。

 日笠さんは「シャーマンキング」の最初の収録で、林原さんからマタムネのお守りをプレゼントされたといい、恐山ル・ヴォワール編の収録を経験したことで「再スタートが切れた」と感じたという。

 最後に日笠さんは「『シャーマンキング』が20年の時を経てよみがえるとなった時に、日笠陽子って誰だ?と不安に思われた方もたくさんいたと思います。その思いも『シャーマンキング』という作品への愛情の一つの形だと思っています。それも全部受け止めてこの作品にぶつかっていくことが、葉と出会った私の使命であり、役目だと感じてこの作品に向かい合ってきました」と話し「こうして皆さんに見ていただけることが幸せです」と涙をあふれさせた。

 日笠さんは「それを支えてくださったのは、田中さん、めぐさん(林原さん)。皆さんの力を借りて、ここに立っています。最後までふんばって演じ切りますので、一緒にハオを救う旅をまた始めましょう」と呼びかけた。

 「シャーマンキング」は、1998~2004年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載。霊が見える少年・麻倉葉がシャーマンの頂点を決めるシャーマンファイトに参加し、シャーマンキングになるため、仲間たちと共に戦いを繰り広げる姿が描かれた。テレビアニメがテレビ東京系で毎週木曜午後5時55分に放送中。

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