谷原章介:「アタック25」最終回、実感湧かない 「『ある』ことが当たり前」

クイズ番組「パネルクイズ アタック25」司会の谷原章介さん=ABC提供
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クイズ番組「パネルクイズ アタック25」司会の谷原章介さん=ABC提供


 1975年4月6日から約46年間にわたって放送されてきた長寿クイズ番組「パネルクイズ アタック25」(ABC・テレビ朝日系)が、9月26日に最終回を迎える。大阪市内のABCのスタジオでこのほど、最終回の収録が行われた。

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 最終回は、午後0時55分スタートの1時間スペシャルで「史上最強のチャンピオン決定戦!」を開催。収録に先立ち、これまでの出場者のべ9000人以上の中から、過去にトップ賞を獲得した人限定で予選会が行われた。史上最高難度の問題が出される中、東日本から代表6人、西日本から代表6人を選出。計12人がスタジオに集結した。

 今回は、予選ラウンドと決勝ラウンドを開催。東日本ブロックの代表6人が早押し勝ち抜けでの予選ラウンドに参加し、4問を先取した人から赤・緑の席に座る。西日本ブロックでは白・青の席に座る人を決定する。決勝ラウンドに進出した4人の中から「史上最強のチャンピオン」を決める。

 収録後、司会の谷原章介さんは「まだ最終回が終わったという実感が湧かない。僕の幼いころからあったこの『アタック25』が『ある』ことが当たり前になっているので、『なくなる』ことの意味がまだ実感できていないです」と心境を語った。

 また視聴者には「本当に感謝しかないです! 最後は本当に素晴らしい大会になったと思いますので、ぜひとも皆さんに番組をご覧いただき、見届けてもらいたいと思います」と述べた。

 ◇谷原章介さんのコメント

 --最終回の収録が終わった、今の心境は?

 まだ最終回が終わったという実感が湧かないですね。月に2回大阪に来るということが、「アタック25」のお仕事が始まってからの習慣だったので、これから今までのペースで大阪に来られなくなるんだな、ということが頭では分かっていますが、まだ実感が伴っていないです。

 僕の幼いころからあったこの「アタック25」が「ある」ことが当たり前になっているので、「なくなる」ことの意味がまだ実感できていないです。これから東京に帰って、日を追うごとにじわじわと実感していくんでしょうかね。

 --月2回、どんな気持ちで大阪に向かわれていましたか?

 朝の番組が終わって、月2回大阪に来ることで空気が変わるというか、僕にとってのちょっとした非日常で、気持ちがリセットされていました。また、ここまで視聴者の方と直接つながれる番組は、ほかにないんですよね。なので、とても貴重な時間でしたね。

 ただ、ここ1年半ほどは、コロナの影響で、収録終わりでスタッフと食事を共にしながら「今日の収録はこうだったよね」「今後こうしていけばいいんじゃないか」というようないろんな議論をしたり、時間を共有することがなくなってしまい、とても残念です。そんな中で番組が終わってしまうのはとても悲しいですね。

 --最終回はどんな回でしたか?

 とっても温かい大会でした! 出場してくださった皆さんが、本当に「アタック」のことを愛してくださっている。最後は勝ち負けをつけましたけれども、自分が最後のチャンピオンになって人を打ち負かしたい、とかそういうモチベーションではなく、過去の自分より上に行きたい、自分の弱いところを最後に克服したい、というような、自分自身との闘いをしていただいた気がします。最後は、泣いている出場者の方もいました。(予選ラウンド敗退者が座る)応援席からもすすり泣きが聞こえました。そんなに皆さんに愛された番組に携わらせていただけたことは本当に幸せでした。

 --今まで出場していただいた方、見てくださった方へのメッセージを。

 本当に感謝しかないです! 視聴者の方が見てくださって、出たいと思ってくださって、多くの方が参加されてきたことでつながったこの46年余り。本当に感謝の気持ちでいっぱいですし、同時に僕のところでバトンを次に渡せなかったことに、申し訳ない思いもあります。でも、最後は本当に素晴らしい大会になったと思いますので、ぜひとも皆さんに番組をご覧いただき、見届けてもらいたいと思います。

 ◇ABCリブラ 秋山利謙プロデューサーのコメント

 子どもの頃からずっと見ていた番組で、プロデューサーとして携わるようになってからも、日常の一部だった「アタック25」の終了は残念としか言いようがありません。一般視聴者はもちろん、クイズ関係者やテレビ業界からも連日、惜別の温かい声が多数届けられておりますが、これほど全国の皆様から愛されたクイズ番組は比類ない存在だと思います。長い間、応援していただき、本当にありがとうございました。

 ◇ABCテレビ 山口正樹プロデューサーのコメント

 視聴者の皆様に愛され、時代とともに歩んで来た「アタック25」。その46年の歴史の重みが詰まった最終回です。「史上最強のチャンピオン決定戦」皆さんぜひ、最後の瞬間まで見届けてください。

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