トニー・レオン:シャン・チーの父役は「悲劇的なキャラ」 新人シム・リウとの共演語る

映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の場面写真(C)Marvel Studios 2021
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映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の場面写真(C)Marvel Studios 2021

 米マーベル・スタジオ製作の最新作「シャン・チー/テン・リングスの伝説」(デスティン・ダニエル・クレットン監督)が9月3日に公開される。マーベル・スタジオ作品の今後を担う新ヒーロー「シャン・チー」の誕生が描かれる。大事な役どころを担うのが、アジアの誇る名優、トニー・レオンさんだ。

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 レオンさんが演じるのは、主人公シャン・チーの父、シュー・ウェンウー。一族に伝わる伝説の腕輪“テン・リングス”を操り、犯罪組織を率いるリーダーでもある。息子のシャン・チーに後継者となることを期待して育ててきたが、最強の武術を習得したシャン・チーは「二度と戦わない」と力を封印し、運命から逃げ出してしまう。過去と決別し、普通の生活を送ろうと、名前を変えてホテルマンとして暮らしていたところ、理由があって再び荒波の中へ引き戻すのが“最凶”の父、ウェンウーだ。

 レオンさんは、役どころについて「シュー・ウェンウーは悲劇的なキャラクターだと思うんだ」と説明。「確かにテン・リングスを持ち、とてもパワフルな男だけどね。彼はずっと孤独な人生を送った後、妻と出会う。愛と幸福と楽しさにあふれていた。それは彼にとって人生でもっとも幸せな時期だったんじゃないかな。彼女の死後、この家族はバラバラになる。彼は自分への罪悪感に苦悩し、悲痛な人生を送った。だから悲劇的なキャラクターなんだよ。彼女の死は、家族の各自にそれぞれ違う形で大きな衝撃を与えているんだ」と語る。

 そして「10年後、シュー・ウェンウーはシャン・チーに戻ってくることを強いる。というのも、彼にはあるクレイジーなアイデアがあるからなんだ」と続ける。決別したはずの過去に呼び戻され、葛藤しながらも“本当の強さ”に目覚めていくこととなるシャン・チーだが、一方で、父シュー・ウェンウーもまた大きな葛藤を抱え、もがき苦しむ。

 ほぼ無名にもかかわらず新ヒーローという大役を担うこととなったシム・リウさんとの共演について「彼はとてもナイスだし、あの若くて才能あふれる俳優と一緒に仕事ができて、本当にうれしかったよ。彼はプロフェッショナルで熱意に満ちているから、同じ現場にいる私にもエネルギーが湧いてくるように感じさせてくれるんだ」とコメント。“父子のアツいドラマ”にも注目だ。

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