蒔田彩珠:「おかえりモネ」未知役 共通点は“負けず嫌い”? 「私はやるんだ!」という意志から学び

NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」で永浦未知を演じる蒔田彩珠さん (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」で永浦未知を演じる蒔田彩珠さん (C)NHK

 清原果耶さん主演の連続テレビ小説(朝ドラ)「おかえりモネ」(NHK総合、月~土曜午前8時ほか)で、ヒロイン・百音(清原さん)の妹・未知を演じている蒔田彩珠さん。「みーちゃん」の愛称で親しまれている未知は、自分がやりたいことに対して、強い信念を持つキャラクターで、劇中では家族とぶつかり合う姿も描かれた。自身も未知と同じ末っ子で、「負けず嫌いなところ」を共通点として挙げる蒔田さんに、役を通して学んだことなどを聞いた。

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 ◇未知の強い意志に「影響受けた」 10代で簡単にできることではない

 「負けず嫌いなところ」「意地っ張りなところ」が未知と似ているという蒔田さん。「でも、未知は感情的なってつい言ってしまったことをちゃんと謝ることができる子。そこは尊敬しているところでもあるし、未知の良いところだなと思います」と明かす。

 また「未知は真っすぐな子なので、大人に反対されても『私はやるんだ!』という気持ちがある」といい、「『ダメ』って言われたから、『じゃあやめます』とはならないその気持ちが大事なんだなということは、未知を通して学びました」と話す。

 第4週「みーちゃんとカキ」(6月7~11日放送)では、祖父の龍己(藤竜也さん)や耕治(内野聖陽さん)と意見が対立して、感情を爆発させるシーンが話題になった。

 「とにかく未知は海のことが大好きで、『私がどうにかしなきゃ』と焦っているところもあります。水産業の将来などは、未知一人が頑張ってどうにかなることではないのかもしれないけど、それでも『どうにかしたい!』という気持ちがあって。それはなかなか10代で簡単にできることではないので、すごいなと影響を受けました」

 家族とぶつかるシーンの撮影は、内野さんらの助言もあったといい、「私が『こう言おう』と思っていたせりふについて、内野さんが『こう言った方がいいんじゃない』とアドバイスしてくださって、完成したシーンだったなと思います」としみじみ。「すてきな役者の方たちとご一緒させていただくと、役との向き合い方や、真剣さが勉強になります。私が『こうしよう』と思って、(役を)作って現場に行っても、『そういう演じ方もあったんだ』と気づかされることもあります」と語った。

 ◇姉妹の“距離感” 姉が清原果耶だからこそ作れた
 
 同局の連続ドラマ「透明なゆりかご」(総合、2018年)で清原さんと共演した蒔田さん。当時について、「『透明なゆりかご』のときは、私が数日間しか撮影がなくて、あまりお話ができなかったんです」と振り返る。

 「おかえりモネ」では長期間にわたって撮影を共にし、清原さんから感じ取ったことは多かったようだ。

 「数カ月しか(清原さんと)誕生日が違わないのですが、私にないものを清原さんはたくさん持っていて。間近で見ていて、『かっこいいな』と思います。その憧れというか、尊敬みたいなものが、未知の百音に対する思いと似ていて、お芝居にもつながっていると思います」

 未知と百音は、震災が直撃したときの体験の仕方が違うため、姉妹の間にはちょっとしたずれも。「未知は、百音が悪いとは思っていなくて……。他に当たるところがなくて、ついお姉ちゃんに当たってしまうところがあります。今までも震災の作品は何回かやらせていただいているのですが、清原さんだからこそ、微妙な姉妹の距離感を作り上げられていると思います」と明かす。

 一方、百音との関わりの中で意識したことは、「未知がやらなきゃいけないことを、精一いっぱい、真っすぐに取り組むこと」を挙げる蒔田さん。「未知が何かに一生懸命に取り組む姿を見て、百音も『私も頑張らなきゃ』という気持ちになると思います」と語った。

 そんな未知の役は蒔田さんにとって、「すごく勉強になっている」という。「今までに演じた役は、内に何かを秘めることが多かったのですが、未知は気持ちを外に出すことが多くて。怒ることもそうですし、りょーちん(永瀬廉さん)に対してキュンキュンしたりするところとかを見ても、とても素直ですよね」と語り、「すごく役を楽しんでいます!」と声を弾ませた。

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