第25回手塚治虫文化賞:マンガ大賞に山下和美「ランド」 「葬送のフリーレン」が新生賞、「鬼滅の刃」が特別賞に

「第25回手塚治虫文化賞」のマンガ賞に選ばれた「ランド」
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「第25回手塚治虫文化賞」のマンガ賞に選ばれた「ランド」

 第25回手塚治虫文化賞(朝日新聞社主催)の受賞作品が4月28日に発表され、マンガ誌「モーニング」で連載中の山下和美さんの「ランド」が、年間を通じて最も優れた作品に贈られるマンガ大賞に決まった。

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 「ランド」は、2014年から「モーニング」(講談社)で連載中。山間にある農村に住む少女・アンが、山の向こうにいるという神に隠された真実を探ろうとするファンタジー。コミックスが第11巻まで発売されている。

 マンガ大賞のほか、斬新な表現、画期的なテーマなど清新な才能に贈られる新生賞に、「マンガ大賞2021」で大賞に選ばれた「葬送のフリーレン」が選ばれた。マンガ文化の発展に寄与した個人・団体に贈られる特別賞は、吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの「鬼滅の刃」となった。

 短編、4コマなどを対象にした短編賞には、野原広子さんの「消えたママ友」「妻が口をきいてくれません」が選ばれた。

 手塚治虫文化賞は、手塚治虫氏の業績を記念して朝日新聞社が1997年に創設。年間を通じて最も優れた作品に贈られるマンガ大賞のほか、新生賞、短編賞、特別賞があり、鉄腕アトム像と賞金が贈られる。6月3日に朝日新聞東京本社(東京都中央区)で授賞式が開催される。

 ◇マンガ大賞ノミネート作品(作品名50音順、敬称略)

 「青野くんに触りたいから死にたい」椎名うみ/講談社▽「かしこくて勇気ある子ども」山本美希/リイド社▽「鬼滅の刃」吾峠呼世晴/集英社▽「呪術廻戦」芥見下々/集英社▽「葬送のフリーレン」原作:山田鐘人、作画:アベツカサ/小学館▽「薔薇はシュラバで生まれる【70年代少女漫画アシスタント奮闘記】」笹生那実/イースト・プレス▽「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」武田一義、原案協力:平塚柾緒(太平洋戦争研究会)/白泉社▽「約束のネバーランド」原作:白井カイウ、作画:出水ぽすか/集英社▽「ランド」山下和美/講談社

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