乃木坂46松村沙友理:最後の“御三家”ついに卒業 モデル、女優としても活躍 10年の活動を振り返る

「乃木坂46」の卒業を発表した松村沙友理さん
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「乃木坂46」の卒業を発表した松村沙友理さん

 アイドルグループ「乃木坂46」の松村沙友理さんが4月15日、MCを務めるニコニコ生放送の番組「生のアイドルが好き」に出演し、6月9日発売の27枚目シングルの活動をもってグループから卒業することを発表した。おっとりとした関西弁からくるマイペースな明るいキャラクターでグループの人気を初期からけん引。モデルや女優としても活躍し、さまざまな側面からグループに貢献してきた松村さんの約10年に及ぶこれまでの活躍を振り返ってみたい。

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 ◇“モデル兼アイドル”の先駆け 女性ファン獲得に貢献  

 松村さんは1992年8月27日生まれ、大阪府出身の28歳。2011年8月に1期生として乃木坂46に加入した。愛称は“さゆりんご”。透明感のある美しいビジュアル、おっとりとした関西弁で人気を集め、デビューシングルからこれまでのシングル全26枚で選抜入りを果たしているグループの中心メンバーだ。同じ1期生で2017年2月に芸能界を引退した橋本奈々未さん、昨年グループを卒業した白石麻衣さんとは“御三家”と称され、高い人気を誇った。

 2015年には女性ファッション誌「CanCam(キャンキャン)」(小学館)の専属モデルに就任。モデルとして、「Girls Award」や「東京ガールズコレクション」など数々のファッションショーに出演している。

 今でこそ数多くのファッションイベントや、ファッション誌の専属モデルを務めている乃木坂46のメンバーだが、松村さんは白石さん、橋本さん、西野七瀬さんらと並んでまさに先駆け的存在だったといえる。10~20代女性のロールモデルとして、「女性ファンが多い」という今のグループの下地ともいえるこれまでにないアイドル像を構築した。2017年12月にはファースト写真集「意外っていうか、前から可愛いと思ってた」(小学館)を発売し、初のランジェリーショットも話題となった。

 松村さんといえば、マンガやアニメなど「二次元」への愛も公言していることでも知られる。公式ブログでもおすすめのアニメやマンガを紹介したり、“推しキャラ”への愛をつづっている。その造詣の深さと愛からアニメ関連の番組などにたびたび出演。最近では、今年1月から同期の生田絵梨花さんと組むユニット「からあげ姉妹」で、人気アニメ「ポケットモンスター(ポケモン)」のオープニングテーマ「1・2・3」を担当。また、劇中にも松村さんと生田さんが声優として出演するエピソードが放送され、話題となった。

 松村さんが参加するグループ内ユニットといえば、自身が率いる「さゆりんご軍団」の存在も知られている。寺田蘭世さん、卒業メンバーの伊藤かりんさんと佐々木琴子さんからなる同ユニットで6月頃にライブを行うことも決定している。

 ◇女優としても活躍 卒業後は…

 そんな松村さんを語る上で欠かせないのは、演技面での活躍だ。連続ドラマ「アンナチュラル」(TBS、2018年)や実写「賭ケグルイ」シリーズなどに出演し、映画「東京ワイン会ピープル」(2019年)では初主演を務めた。

 特に、実写「賭ケグルイ」シリーズでの夢見弖(ゆめみて)ユメミは当たり役。“カリスマ的人気を誇るアイドル”という松村さんのイメージにも通じる表の顔を持つ一方、裏ではファンに対しての暴言を吐き散らし、目的のためなら手段を選ばない一面もある野心的な腹黒キャラとして話題を集めた。4月29日公開の映画第2弾「映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット」でも物語を引っかき回す活躍ぶりを見ることができる。

 卒業発表後、4月15日に公開した公式ブログで松村さんは「10年目を目前にして新しい道に進むことになりました」「今後のことはまだ決まっていないことも多いですが、芸能活動は続けていく予定です」としている。

 ◇

 今年2月、生田さんと松村さんを取材する機会があった。その時、印象に残ったのが、生田さんの「いつも言っているのですが、まちゅ(松村さん)はどんどん可愛くなっている」という言葉だった。たしかに最近の松村さんの姿は以前にも増して、美しさに磨きがかかっているように思う。アイドルとしての活動には一区切りをつける松村さんだが、さらに磨きがかかるであろう今後の活躍が楽しみだ。

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