庵野秀明総監督:「エヴァ」初の舞台あいさつ 新劇場版完結に安堵、感謝

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の舞台あいさつに登場した(左から)緒方恵美さん、庵野秀明総監督、鶴巻和哉監督、前田真宏監督
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「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の舞台あいさつに登場した(左から)緒方恵美さん、庵野秀明総監督、鶴巻和哉監督、前田真宏監督

 人気アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズの劇場版新作「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(庵野秀明総監督)の舞台あいさつが4月11日、新宿バルト9(東京都新宿区)で開催され、庵野総監督や碇シンジ役の緒方恵美さんらが登場した。庵野総監督が、一般に向けた「エヴァンゲリオン」シリーズのイベントに登場するのは、約26年の歴史で初めて。「制作発表の時と(旧劇場版の)謝罪会見以来」という庵野総監督は「スタッフの代表として、皆さんに直接、お礼を言えるチャンスということで、出ることにいたしました」と説明した。

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 「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は、2007年から公開されている「新劇場版」シリーズの完結編となり、庵野総監督は「安堵ですね。終わった終わったと。終わった時は感謝ばっかりなんですよ。スタッフにお礼を言って回った。NHK(NHKで放送された『プロフェッショナル 仕事の流儀 庵野秀明スペシャル』)は、こういうところを録(と)ってないんですよ」と話した。

 「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は、3月8日に466館で公開され、興行収入が70億円、観客動員数が460万人を突破するなど大ヒットしている。庵野総監督は「ありがたいですよ。80億ちょっとを超えたら『シン・ゴジラ』を超える。そこをいってくれれば、僕の中でレコードになるし、100億になるとアニメ業界の活性化にいい。『鬼滅(の刃)』や新海(誠)さん、ジブリが100億を超えるのは当然。『エヴァ』はロボットアニメなんですよ。『ガンダム』ですら100億いっていない。ロボットアニメで100億いくっていうのが、アニメ業界にいいんですよ」と語った。

 舞台あいさつには鶴巻和哉監督、前田真宏監督も登壇。最後に、庵野総監督は「大変な時期に足を運んでいただき、面白いと言っていただけることがありがたい。本当にありがとうございます」と深く頭を下げた。

 「エヴァンゲリオン」は第3新東京市を舞台に、主人公・碇シンジたちが人型決戦兵器エヴァンゲリオンで、謎の敵“使徒”と戦う……というストーリー。テレビアニメや劇場版アニメが制作され、社会現象を巻き起こした。1995~96年にテレビシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」が放送され、その後、劇場版が公開された。3月28日に「エヴァンゲリオン」シリーズとしては1997年以来、約24年ぶりの舞台あいさつが開催され、緒方さんら14人の声優陣が登壇したことも話題になった。

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