サマーゴースト:loundrawが映画監督デビュー 劇場版アニメが2021年公開 一枚のイラストから生まれた物語

「サマーゴースト」のビジュアル(C)サマーゴースト
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「サマーゴースト」のビジュアル(C)サマーゴースト

 住野よるさんの小説「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」などのイラストを担当したイラストレーターのloundraw(ラウンドロー)さんが初めて監督を務める劇場版アニメ「サマーゴースト」が2021年に公開されることが分かった。loundrawさんは26歳で“映画監督デビュー”する。

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 loundrawさんによると「自分が自分でなくなっていっていく。そんな自分を、どうにかつなぎ止めたくて描いた落書き。映画『サマーゴースト』は、そんな一枚のイラストから生まれた物語」になるという。美しい空と友也、涼、あおいというキャラクターが描かれたティザービジュアルも公開された。

 同作とZ会がコラボすることも発表された。「サマーゴースト」の世界に存在するもう一つの物語のアニメ「一番近くて遠い星」が制作される。天文部の高校生・香織が主人公で、友也、あおい、涼も登場する。loundrawさんが監督、演出、キャラクターデザイン、作画監督、美術監督、撮影監督、編集の全てを担う。YouTubeで公開されており、今後はテレビCMも放送予定。

 ◇loundrawさんのコメント

 映画のタイトルが公開されました。「サマーゴースト」。一夏の、ある不思議な日々を過ごした少年少女のお話です。2018年9月29日。僕は「Summer Ghost」という絵を投稿しました。思っていたほど器用に生きられなくて、でも、孤独を楽しめるほど強くもなくて。期待に応えようとするほどに、自分が自分でなくなっていっていく。そんな自分を、どうにかつなぎ止めたくて描いた落書き。映画「サマーゴースト」は、そんな一枚のイラストから生まれた物語です。

 ここで生きているということ。作品を通して、それをもう一度確かめてみたいと思いました。正論で語れるほど、僕たちは簡単ではないから。きれい事でない弱さや身勝手さ、そこまで含めて、生きるということだ。そんな気持ちを、ちゃんと形にして残すべきだと思ったのです。皆さんの心のどこかに、そっと残り続ける。「サマーゴースト」がそんな作品になるよう願いながら、ずっと制作をしています。楽しみにしていてください。よろしくお願いいたします。

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