蒔田彩珠:18歳、気鋭の若手女優が毎日映コン女優助演賞 役作りで河瀬直美監督との同居明かす

「第75回毎日映画コンクール」で女優助演賞を受賞した蒔田彩珠さん
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「第75回毎日映画コンクール」で女優助演賞を受賞した蒔田彩珠さん

 「第75回毎日映画コンクール」(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)の表彰式が2月17日、めぐろパーシモンホール(東京都目黒区)で開催され、映画「朝が来る」(河瀬直美監督)で女優助演賞を受賞した蒔田彩珠(まきた・あじゅ)さんが登壇。役作りのため河瀬監督と一時期同居したという蒔田さんは「やる前は大変だよって聞いていたのですが、いざ撮影が始まるとその期間があったのとないとでは違ったなと感じました」と話し、「監督が私がやりやすいように導いてくれました」と感謝を述べた。

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 蒔田さんは2002年8月7日生まれの18歳。2012年放送の連続ドラマ「ゴーイング マイ ホーム」(関西テレビ・フジテレビ系)や映画「海よりもまだ深く」(2016年)「三度目の殺人」(2017年)「万引き家族」(2018年)といった是枝裕和監督作品に起用されてきた若手実力派の一人。2021年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おかえりモネ」ではヒロイン(清原果耶さん)の妹役を演じる。 

 映画は、直木賞作家の辻村深月さんの同名小説が原作。実の子を持てなかった夫婦と、実の子を育てることができなかった14歳の少女を中心に家族の絆と葛藤を描いたヒューマンドラマ。蒔田さんは、出産直後に「特別養子縁組」によって不妊の夫婦にわが子を差し出した少女・片倉ひかりを演じた。

 「毎日映画コンクール」は、日本で最も長い歴史を持つ映画コンクールの一つ。今年は長澤まさみさん主演の「MOTHER マザー」(大森立嗣監督)が「日本映画大賞」に選出されたほか、主演した森山未來さんが男優主演賞を受賞した「アンダードッグ」(武正晴監督)が日本映画優秀賞、撮影賞、録音賞も受賞して最多4冠を達成した。

 表彰式には、森山さん、「喜劇 愛妻物語」(足立紳監督)で女優主演賞を受賞した水川あさみさん、「罪の声」(土井裕泰監督)で男優助演賞を受賞した宇野祥平さんらも登壇した。

 ◇「第75回毎日映画コンクール」の受賞作品(受賞者)は以下の通り。(敬称略)

 日本映画大賞:「MOTHER マザー」(大森立嗣監督)▽日本映画優秀賞:「アンダードッグ」(武正晴監督)▽外国映画ベストワン賞:「パラサイト 半地下の家族」(ポン・ジュノ監督)

 男優主演賞:森山未來「アンダードッグ」▽女優主演賞:水川あさみ「喜劇 愛妻物語」▽男優助演賞:宇野祥平「罪の声」▽女優助演賞:蒔田彩珠「朝が来る」▽スポニチグランプリ新人賞(男性):上村侑「許された子どもたち」▽スポニチグランプリ新人賞(女性):佳山明「37 セカンズ」

 監督賞:河瀬直美「朝が来る」▽脚本賞:丸山昇一「一度も撃ってません」▽撮影賞:西村博光「アンダードッグ」▽美術賞:磯見俊裕、露木恵美子「ばるぼら」▽音楽賞:渋谷慶一郎「ミッドナイトスワン」▽録音賞:藤丸和徳、瀬川徹夫「アンダードッグ」

 アニメーション映画賞:「魔女見習いをさがして」(佐藤順一、鎌谷悠監督)▽大藤信郎賞:「音楽」(岩井澤健治監督)▽ドキュメンタリー映画賞:「れいわ一揆」(原一男監督)▽TSUTAYA プレミアム映画ファン賞・日本映画部門:「ミッドナイトスワン」▽TSUTAYA プレミアム映画ファン賞・外国映画部門:「TENET テネット」▽田中絹代賞:梶芽衣子▽特別賞:大林恭子(映画プロデューサー)

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