竜とそばかすの姫:細田守監督最新作の特報公開 主人公は女子高生 超巨大インターネット世界<U>、謎の竜、クジラも

細田守監督の最新作「竜とそばかすの姫」のティザービジュアル(C)2021 スタジオ地図
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細田守監督の最新作「竜とそばかすの姫」のティザービジュアル(C)2021 スタジオ地図

 「時をかける少女」「サマーウォーズ」などで知られる細田守監督の新作劇場版アニメ「竜とそばかすの姫」の特報が2月18日、公開された。新作の舞台となる超巨大インターネット世界<U>が描かれ、浮遊するたくさんのアバターや、<U>の世界で恐れられているという竜の姿をした謎の存在などが登場した。これまでの細田監督作品のモチーフの一つとなってきたクジラの尾ひれが登場するシーンもお披露目された。主人公の女子高生・すずが描かれたティザービジュアルも公開。ビジュアルには「あなたは、誰?」というコピーが添えられている。

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 同作のストーリーも発表された。主人公は、過疎化が進む高知の田舎町で父と暮らす17歳の女子高生・すず。自分を見失ってしまったすずが、超巨大インターネット世界<U>と出会い、成長していく姿を描く。

 幼い頃に母を事故で亡くし、心に大きな傷を抱えていたすずはある日、“もう一つの現実”と呼ばれる超巨大インターネット世界<U>と出会い、ベルというアバターで参加することになる。心に秘めてきた歌を歌うことで、あっという間に世界に注目される存在となっていくベル(すず)の前に竜の姿をした謎の存在が現れる。

 細田監督は、最新作について「“ずっと創りたいと思っていた映画”です。アニメーション映画監督になる前から、自分もいつかこういう映画が作れたらいいなと思っていたものであり、今までさまざまな作品を創ってきたからこそ、やっと今回実現できるようになりました。恋愛やアクション、サスペンスの要素もありつつ、一方で、生と死という本質的な大きなテーマもありエンタメ要素の高い映画になっていると思います」とコメントを寄せている。

 最新作は、スタジオ地図が企画・製作する。2021年夏公開。

 ◇細田守監督のコメント全文

 この「竜とそばかすの姫」は、“ずっと創りたいと思っていた映画”です。アニメーション映画監督になる前から、自分もいつかこういう映画が作れたらいいなと思っていたものであり、今までさまざまな作品を創ってきたからこそ、やっと今回実現できるようになりました。恋愛やアクション、サスペンスの要素もありつつ、一方で、生と死という本質的な大きなテーマもありエンタメ要素の高い映画になっていると思います。

 僕は、若い人が面白く楽しく世界を変革していくのではないかと、インターネット世界を題材にした映画を今までにも創ってきました。インターネットは、誹謗(ひぼう)中傷やフェイクニュースなどネガティブな側面も多いですが、人間の可能性を広げるとても良い道具だと思っています。インターネットそのものが変わってきている今、肯定的な未来に通じるような映画ができないかと考えていました。

 去年来、普及するのにまだまだ時間がかかると思っていたインターネットを通じた仕事や生活が、常識と共に大きく変化し、未来に10年くらいぐっと近付いた気がしています。今までの常識に捕らわれずどんどん変化している時代の中で、変化していく世界についての映画を創るということに、どこか必然性を感じています。

 その一方で、最終的に大事にしないといけないものは変わらないのではないかとも思っています。私たちが代々受け継いできたものは、世の中が変化し、ツールや常識が変化しても受け継がれていくもの。それがよりはっきり見えてきているのが今の時代なのかなとも思っています。圧倒的な速度で変わっていく世界と、自分たちにとって本当に大切な変わらないもの、それを今作で楽しんでいただければと思います。

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