ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組を放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は、12月13日午後7時から日本テレビ系で放送される「誰も知らない明石家さんま」だ。
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「誰も知らない明石家さんま」は、“お笑い怪獣”の異名を取る明石家さんまさんの知られざるエピソードや、さんまさんに関わる企画を再現ドラマやバラエティー仕立てで描き出す特番として2015年にスタート。数々のレギュラー番組でもうかがい知れなかったさんまさんのさまざまな側面が見られる人気番組として、今回第6弾が放送される。
今回の大きなテーマの一つが、息子の大竹二千翔(にちか)さん、娘のIMALUさんから見た“父・さんま”の姿だ。女優の大竹しのぶさんと結婚し、わずか4年で離婚したものの、その後も温かい家族関係が築かれている様子が再現ドラマで描かれる。
さんまさんは、子供たちに自分のことを「ボス」と呼ばせるなど、いっぷう変わった家族像が知られているが、今回再現ドラマで描かれているのは必ずしもそういった独特のエピソードだけではない。仕事を半分に減らして育児に取り組んだり、家族全員でギョーザを作ったり、二千翔さんが寝込んだら徹夜で手を握って励ましたりと、テレビで見る“お笑い怪獣”からは想像できない父としての姿がそこにはあるのだ。
今回ドラマパートで「明石家さんま」を演じるのは安田顕さん。さんまさんの特徴でもある引き笑いまで再現しているさまは見事で、「二千翔」を演じた人気グループ「Sexy Zone」の佐藤勝利さん、「IMALU」役の葵わかなさんらと家族の姿が織りなされている。
そして何といってもポイントとなるのが、初となる息子・二千翔さんの単独インタビューだ。さんまさんと血のつながりがなく、芸能活動をしていない一般人の二千翔さんが、「明石家さんま」を父に持ったことへの思いや、両親の離婚、離婚後の両親の印象、さらには復縁の可能性など、赤裸々に語っており、いわばさんまさんへの“アンサー”といえる。短いながらも、さまざまことを考えさせられる感動のインタビューだった。「ボス」の思いは子供たちにちゃんと伝わっている。
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