杉咲花さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おちょやん」の第2週「道頓堀、ええとこや~」から、芝居茶屋「岡安」の女将(おかみ)・岡田シズ役で女優の篠原涼子さんが出演する。「岡安」はヒロイン千代(杉咲さん、子供時代は毎田暖乃ちゃん)が女中奉公することになる芝居茶屋。シズは仕事には大変厳しいが、芝居の街「道頓堀」を深く愛していて、千代を厳しくも温かく見守り、千代にとってもう一人の母親と言える存在となっていく……。同作で朝ドラデビューを果たす篠原さんが現在の心境を語った。
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「おちょやん」は、上方女優の代名詞といえる存在で、「大阪のお母さん」として親しまれてきた女優の浪花千栄子さんの人生をモデルにしながらも、物語を大胆に再構築し、フィクションとして描く、103作目の朝ドラ。
主人公の竹井千代は、明治の末に大阪・南河内の貧しい家に生まれ、9歳で道頓堀の芝居茶屋に女中奉公に出される。多くの芝居小屋が建ち並ぶ街で、華やかな芝居の世界に魅せられた千代は、自らも女優を目指すようになる……というストーリーが展開する。
改めて、朝ドラ初出演について「NHKでのお仕事自体が久しぶりなのですごく新鮮ですし、NHK大阪にはお邪魔したのも初めてです。朝ドラは前から好きでずっと拝見していたので、そこに自分が入っていくというのはすごくうれしいですし、どういうふうに映るのか楽しみです。『おちょやん』のような物語をお届けできることについても、とてもうれしく思います」と明かす。
演じるシズは、「芝居茶屋『岡安』の女将で、芯がしっかりした女性」という印象で、「シズの言葉には深い意味があって、私にとってもためになることが多く、すごくすてきでかっこいいと思います」と憧れも抱く篠原さん。
「千代とは生育環境は真逆だと思いますが、小さいころから岡安を継ぐためにお茶子修業をして頑張ってきたというところは似ているので、千代に対して、自分の幼いころを見ているような目線と気持ちを持っていると思います。いろいろな苦難を乗り越える中で、出会った人たちから助けてもらったり何かを学んだり、そこに感謝の気持ちを持ちながら生きてきたという共通点があると思います」と推測する。
また、シズのことを「基本的には厳しい女性で、千代が入ってきた当初は冷たくあしらいますが、実は、心は温かい」と説明すると、「家族と一緒にいるシーンなどで、温かいシズの一面が伝わればいいなと思います。家庭を持つ一人の母親という意味では、私自身と境遇が共通していますし、夫に『(娘を)甘やかしすぎ』などと言ってみたり、家族を大切にしていますよね。でも、シズはすごくしっかりしていてなんでもできる女性なので、そこは私とは全然違うなと思います。私は基本的に『できない』タイプなので、この役を利用して、『デキる女』『しっかりもの』のイメージを持っていただけるように、演技で皆さんをだましたいと思います」と笑顔で語っていた。
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