呪術廻戦:榎木淳弥、内田雄馬、瀬戸麻沙美 3人のチームワークは?

「呪術廻戦」に出演する(左から)瀬戸麻沙美さん、榎木淳弥さん、内田雄馬さん(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
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「呪術廻戦」に出演する(左から)瀬戸麻沙美さん、榎木淳弥さん、内田雄馬さん(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

 「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の芥見下々(あくたみ・げげ)さんのマンガが原作のテレビアニメ「呪術廻戦」がMBS・TBS系の深夜アニメ枠「スーパーアニメイズム」で放送されている。主人公の虎杖悠仁(いたどり・ゆうじ)役の榎木淳弥さん、伏黒恵(ふしぐろ・めぐみ)役の内田雄馬さん、釘崎野薔薇(くぎさき・のばら)役の瀬戸麻沙美さんの呪術高専1年生のキャストに、それぞれのキャラクター、3人のチームワークについて聞いた。

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 ◇ただ真っすぐではない虎杖の魅力

 --自身が演じるキャラクターの印象は?

 榎木さん 体育会系の元気なイメージが基本だと思いますが、一方で死を前にして一旦は弱気になったり、強い敵に対して恐怖を抱いたり。本当は、何に対しても直情的に突っ込んでいけるような強いキャラクターではないんですよね。でも、そこが人間らしくて魅力的だなと思っています。それに、自分で自分のことが分かっていなくて、他人に指摘されて「俺、そうだった」と気付くことも多いです。

 内田さん 虎杖は「自分はこうありたい」という真っすぐな芯みたいなものを持っている気がしますね。そこが、端から見ていると、曲がらない強さにも感じるけれど、不器用にも感じられる時もある。

 瀬戸さん たしかに真っすぐだけど、私はそれだけじゃないなとも感じています。というのも、その真っすぐさが、ちょっと狂気をはらんでいるようにも見えて。アニメの第1話を見た時、正直、私の中では虎杖が怖いと感じました。あれだけの危機的状況なのに、何となく気が抜けている言葉遣いとか、常に状況を俯瞰(ふかん)して客観視ができている感じとか……。「こんなにも冷静で、全く動じないのは、なぜ?」と思ったら、ちょっとゾクっとしちゃいました。

 榎木さん 確かに学校での戦闘中とかに、ちょくちょくトボけたりしていましたけど。僕自身は、あのトボけた雰囲気は、わざと鈍感になっている部分もあるのかなって感じていました。怖すぎるから、まともに受け取ったらヤバいという気持ちもあるのかなって。

 内田さん 確かに、あの状況に突っ込んでいけるって、ちょっと何か怖いよね。得体の知れない“何か”に、ちゅうちょせず「行かなきゃ!」って。でも、その真っすぐなところは、見ていてうらやましくもありますね。

 --伏黒の印象は?

 内田さん 伏黒は、ぶっきらぼうで感情表現も少なそうだな、というのが最初の印象でした。でも実は、自分の行動を選ぶ判断基準が複雑で。実はいろいろなことを考えている人です。作中でモノローグが多いですが、周りや状況を見ていろいろ考えて、自分がどうしたいかというよりも「この状況なら、こうなるのが自然だろ」と判断する。その分だけ、自分自身の感情を押し出すことが少ないのかなと、今は思っています。もちろんまだ若いので、恐怖やいらだちといった感情はあるけれど、頭でっかちになっていて、それをうまく表に出せない。演じるときもそのバランスを大事にしていて。感情だけで突っ込みすぎないように、心がけていますね。

 榎木さん 僕は、伏黒は優しいなって思います。リアリストな面もあるけれど、自分が善人だと感じた相手を助けたいという気持ちがベースにあって、情に厚い。

 瀬戸さん 伏黒は、私自身も格好いいなと思いましたし、多分、見ている人にも「格好いい」って憧れられる役どころじゃないかなって思いました。何か……人気ありそうだなって(笑い)。

 内田さん (笑い)。

 榎木さん 確かに、人気ありそう(笑い)。

 瀬戸さん しかもまだ若くて、変化の時期だから。伏黒が虎杖の影響を受けてどんな男になるのかが、楽しみですよね。

 --野薔薇は?

 瀬戸さん 野薔薇は強気で、口調も乱暴なところがあるけれど、それは自分の中に確固たる自信があるからだと思っています。自分の中にしっかり芯があってブレない。ただ、ブレないとは言っても真っすぐではなく、信念をもってゆがんでいるというか。曲がった道でも信念を持って突き進む子、というイメージですね。そして、横暴な態度が時々、仲間をほんろうすることもあるのかなと(笑い)。

 榎木さん いや、釘崎はい一番男らしいですよね。敵と戦って負けそうになっても、まったく動じてないし。3人の中で一番、気合が入っていますね。

 瀬戸さん 「気合入っている」って、学校の部活みたい(笑い)。

 内田さん 僕は釘崎……案外好きだなぁ。

 瀬戸さん 案外?

 内田さん あ、いやいや……大好きです! 強いところが(笑い)。それに、ちゃんと他人に影響を与えられるタイプの子じゃないですか。しっかり他人に干渉しようという気持ちを持っているから、言うべきことをちゃんと人に対して伝えられる。何かを発信するのって、すごく強いものを自分の中に持っていないとできないことだから。それは、見ていてすごいなって思いますね。

 ーー榎木さんは、釘崎のようなタイプの女性はいかがですか?

 榎木さん 僕は……案外好きですね(笑)。知っていくと案外、悪いヤツじゃない。

 瀬戸さん まあ、野薔薇も最初、伏黒と虎杖にヒドいイメージを持ったしね。

 内田さん 「カモメに重油かけて火着けそう」って言われた(笑い)。

 榎木さん 虎杖は「幼少の頃、ハナクソ食ってたタイプ」って(笑い)。

 瀬戸さん 気が強い人たちってそうなんですかね? 最初はもう、うがった偏見のイメージでお互いを見てしまって。でも、3人ともちゃんと人情を持っているから、お互いを知っていけば心を開けるというか、偏見を捨ててお互いに付き合えるようになるんでしょうね。

 ◇ボケが過多な3人

 ーー3人のチームワーク、トリオとしてのバランスはいかがですか?

 榎木さん バランスはいいですよね。まあ、伏黒がいてくれないと崩壊だけど(笑い)。

 瀬戸さん だいたいこの3人、ボケが過多なんですよ。

 内田さん 厳密に言うと、誰もツッコミがいない。

 榎木さん お互いのボケを、基本的に放置している。

 瀬戸さん 虎杖が暴走すると、野薔薇がツッコミというより指摘をするポジションですけどね。「じゅじゅさんぽ」だと特に。本編中の緊張感のあるシーンとはまた違うから。

  内田さん 出るヤツがいると引くヤツがいる、引くヤツがいると出るヤツがいる。自然とそんなコンビネーションが取れている気がする。

 榎木さん それぞれが好き勝手やっているっていうのはありますよね。

 内田さん そう、何となく好き勝手言っているけど、そのノリがなぜか合う。会話も別に「それ、意見合う!」とか、共通点が多いわけじゃないけど、会話のテンションとかノリは合う。

 榎木さん 友達って感じでもないけど……。

 内田さん でも、一緒にはいるんだよなぁ……みたいな感じ。

 榎木さん 似ているのかもね、3人とも。

 瀬戸さん それに多分、お互いに「負けたくない」って気持ちがあるからこそ、一緒にいるんじゃないかなって気もする。 呪術師であるという一点だけでつながっていて、お互いに本当に負けたくない。そのライバル意識があるからこそ、割と常に近くにいるのかなって思いますね。

 ーー最後に、テレビアニメの今後の見どころを教えてください。

 瀬戸さん 野薔薇の見どころとしては、負けられない“女の戦い”が始まります(笑い)。呪術高等専門学校の女子の先輩たちとの関係性に注目していただきたいですね。

 内田さん 伏黒にとって、虎杖が見せてくれた姿はかなり衝撃的だったと思います。それをへて彼がどう変わっていくのか。それは今後、長いスパンで描かれていくと思いますので、今から楽しみにしていただきたいなと思います。

 榎木さん これから、虎杖の生き方に大きな影響を与える吉野順平が登場します。虎杖と順平が絡むストーリー、そして新キャラクターである先輩たちの活躍、活発になる呪霊側の動き……。そんな入り乱れた展開に、ぜひ注目してください!

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