放課後カルテ
第6話 そんな状態では見えるもんも見えないぞ
11月16日(土)放送分
モデルで女優の新木優子さんが、10月スタートのWOWOWの連続ドラマ「連続ドラマW セイレーンの懺悔」で主演を務めることが7月29日、明らかになった。“ドラマ化不可能”と言われていた中山七里さんの同名小説が原作で、WOWOWの連続ドラマ初出演となる新木さんは、初の記者役に挑戦する。
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ドラマは、あるつらい過去を抱え報道記者という職を選んだ朝倉多香美(新木さん)は、番組が不祥事続きで窮地に立たされていながらも、誇りを持って仕事に取り組んでいた。そんな中、女子高生誘拐事件が発生。事件を追う多香美は、番組の名誉挽回のためにスクープを狙いながら、自身の過去と向き合っていくことに……というストーリー。
自身の信念と報道の自由、そして、悲しい現実のはざまでもがきながらも必死に真実を追い求める多香美として、本格的なサスペンスドラマの主演という新境地に挑む新木さんは、「本格的なサスペンスへの挑戦、さらに、初めての記者役ということで最初は不安もありましたが、原作・脚本を読み、真実が180度覆されてしまうような衝撃を受け、あまりの面白さにすぐに作品のファンになってしまったので、参加することができてうれしいです」と喜びを明かす。
演じる多香美については、「正義感が強く、自分では抱えきれないようなつらい過去を持っていながらも、強い思いを胸に真実を追い求める姿が印象的です」と話していて、「報道番組の仲間や周りの人々が彼女の思いに突き動かされていったように、自分で何かを変えようと動く力が素晴らしいと思いました。私自身も多香美の強い思いを大切にしながら演じていきたいです。でも、まだ入社2年目の新人で、一つのことに集中してしまうと周りが見えなくなる危うさも持ち合わせているので、その不安定なもろさも表現したいです」と意気込んでいる。
さらに「今まで演じたことのない役に挑むので、視聴者の皆様には新しい私をお見せできると思いますし、多香美が記者として成長するとともに、私も作品を通じて成長していけることが楽しみです」と自身に期待すると、「多香美が自分の信念を胸に真実を追い続けたように、激動のこの時代は自分の気持ちを明確にする、そして、その思いに従って生きることが大切ではないかと感じました。この作品が皆様にとっての思いを見つける“ヒント”になれば幸いです」と作品への思いを語った。
原作者の中山さんは、「僕は生来アマノジャクなところがあり、映像化がまず不可能な小説を書いてしまう。海外を舞台にしたりタブーとされているテーマを扱ったりするのはそういう理由だ」と説明する。その上で、「『セイレーンの懺悔』も例にもれず、連載当初から『中山さん、テレビ局にけんか売ってるんですか』とか、『もうすがすがしいくらいにドラマ化は無理ですね』とか散々言われていたのだ。ところがやはり連載当初から『これはウチのために書かれたような作品ですね』と熱烈にドラマ化のオファーをいただいた局があった。言わずと知れたWOWOWさんである(この経緯、実は単行本の帯にこっそり記載がある)」と経緯を明かすと、「モノ作りには決めごとの中でベストを発揮する面白さもあれば、タブーをぶち破る面白さもある。『セイレーンの懺悔』ドラマ化は間違いなく後者である」と期待を寄せた。
10月18日から毎週日曜午後10時にWOWOWプライムで放送。全4話で、第1話は無料放送。
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