元「乃木坂46」の井上小百合さんが7月10日、紀伊國屋ホール(東京都新宿区)で行われた舞台「朗読 蒲田行進曲完結編『銀ちゃんが逝く』」の公開初日開演前の舞台あいさつ&公開ゲネプロに登場。初日を迎える心境を聞かれた井上さんは、「10年前の今日、つかこうへいさんがお亡くなりになられて、10年後の今日、私たちがこうしていろんな葛藤を乗り越えて劇場で芝居ができるという奇跡に、すごく感謝している」としみじみと語り、「いろいろなリスクを背負って来てくれる方々に絶対に届けられるものがあると信じている。けいこ期間、葛藤がたくさんあったけど、初日を迎えられることがうれしい。楽しんでいきたい」と笑顔で意気込んでいた。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
本作は、演出家・つかこうへいさんの没後10年追悼イベントとして、命日である7月10日から3日間にわたり「朗読という名の演劇」と銘打ち上演。新型コロナウイルス感染拡大防止を考慮し、ソーシャルディスタンスを意識した「進化型朗読劇」となっている。
コロナ禍で生活スタイルが変化する中、井上さんは、「ある人にとって演劇は必要ない存在かもしれませんが、この(ステイホーム)期間を通し私にとって誰かと泣いたり笑ったりする時間は生きる上で大事なものだと感じた」と話し、「ソーシャルディスタンは取らないといけないので、どうやってこの距離感で芝居を作っていくのだろうという新たな試みで勉強させていただきました。(つかさんが)天国でこの舞台を見たとき『おいおい』って思われるような作品にしたいと思いながら作った」と思いを語った。
「朗読 蒲田行進曲完結編『銀ちゃんが逝く』」は同所で12日まで上演。また、23日から26日まで追加公演が行われることが発表された。
舞台あいさつには、味方良平さん、植田圭輔さん、演出の岡村俊一さんも出席。公開ゲネプロには、細貝圭さん、綱啓永さん、久保田創さんらも参加した。