放送文化の向上に貢献した番組や個人・団体を表彰する「第57回ギャラクシー賞」(放送批評懇談会)が6月1日に発表され、水木しげるさんのマンガが原作のテレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」(フジテレビ)第6期が、テレビ部門特別賞に選ばれた。
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「ゲゲゲの鬼太郎」は、主人公の鬼太郎が、ねずみ男、砂かけばばあら個性的な仲間の妖怪たちとさまざまな事件に立ち向かうマンガ。1968~69年にテレビアニメ第1期が放送され、以後半世紀以上にわたって愛され続けてきた人気作。第6期は2007~09年に放送された第5期以来、約9年ぶりの新作で、2018年4月~2020年3月に放送された。
50年以上にわたり6回もアニメ化されたことは、テレビ史に残る出来事です。周年を記念して制作された第6期も、2年間放送され、支持を得ました。新たなサブキャラクターの登場や、主人公たちの設定の見直しなど、原作を現代社会に合わせる表現上のさまざまな工夫も素晴らしく、何よりも登場する妖怪たちの基本設定は原作そのまま。社会や時代は変わっても、人間社会が抱えている闇や怖さは、水木しげる原作時代と同じ、普遍的なのだということを教えてくれました。日曜の朝にターゲットである子どもたちに向けて丁寧にメッセージを送ることに徹底して作られています。それが多くの人たちの共感を呼ぶ。テレビアニメのあるべき仕事だといえます。
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