泣きたい私は猫をかぶる:劇場公開延期でNetflix配信に スタジオコロリドのアニメ

「泣きたい私は猫をかぶる」の一場面(C)2020 「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会
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「泣きたい私は猫をかぶる」の一場面(C)2020 「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会

 劇場版アニメ「ペンギン・ハイウェイ」などで知られるスタジオコロリドが手がけるアニメ「泣きたい私は猫をかぶる」が、Netflixで6月18日から全世界独占配信されることが4月30日、分かった。同作は6月5日に公開予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で公開が延期されたことが発表されており、劇場公開ではなく、Netflixで配信されることになった。

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 関係者は「作品が予定通り劇場で公開できなくなっていく現実に直面しました。失われていく日常の中で改めて気づかされました。映画に込められた多くの人たちの夢や熱意に。お客さんに観てもらえる劇場という場所のすてきさに。それでも今自分たちができることは、作品を世に出すこと、作り続けることだと考えます。映画『泣きたい私は猫をかぶる』は、インターネット配信で作品を届けることを決めました。世界が混迷している今こそ、エンターテインメントが必要だと信じて.……」とコメントを寄せている。

 「泣きたい私は猫をかぶる」は、愛知県常滑市が舞台で、ムゲ(無限大謎人間)と呼ばれる中学2年生の笹木美代が、猫に変身できる不思議なお面で猫になり、クラスメートの日之出賢人に会いに行く……というストーリー。「おジャ魔女どれみ」などの佐藤順一さん、「千と千尋の神隠し」などに参加してきた柴山智隆さんが監督を務め、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などの岡田麿里さんが脚本を手がける。声優として志田未来さん、花江夏樹さんらが出演する。

 ◇志田未来さんのコメント

 この度、劇場公開から Netflix独占で配信されることが決定いたしました。さまざまな作品が公開延期を決めている中、今作を楽しみに待ってくださっている皆様に無事にお届けできることが決まり、安心とうれしさでいっぱいです。外に出ることも難しく制限が多い生活の中、楽しい気持ちになれることの一つがエンターテインメントだと思います。そして、映画は見てくださる方がいて、本当の完成だと思っています。お届けする形は変わってしまいましたが、一人でも多くの方に観ていただきたいです。最後に、今作は人の温かさや相手を想(おも)う気持ちがたくさん詰まった作品なので、皆様の心に少しでも癒やしをお届けできたらうれしいです。

 ◇花江夏樹さんのコメント

 この度、「泣きたい私は猫をかぶる」が劇場公開ではなく、Netflix での配信となりました。映画館で見られないのは残念ですが、家の中にいる事ことが多い今の状況の中、配信という形で皆様にお届け出来できるのはいいことなのではないかと思います。「泣き猫」は人と人の想いの大切さ、気持ちを伝えたり、一歩前に踏み出す勇気を感じる作品です。大切な人を思い浮かべながら、幅広い世代の方に見ていただきたいそんなすてきな作品です。配信をお楽しみに!

 ◇佐藤順一監督のコメント

 「泣きたい私は猫をかぶる」は、タイトルにもあるようにお面をつけて猫に変身したり、猫だけが住んでいる猫島なんていうファンタジー要素もありますが、実はとても身近で日常の中に普通にある感情を描く物語です。主人公のムゲ、クラスメートや家族、さらには猫島の猫たちなど、映画の中のキャラクターと出会うことで、自然と自分や周りの人のことをふと考え、親しいはずの人の知らない部分や本当の心に想いをはせる……。そんな体験をしていただける映画になっているはずです。すてきな音楽やヨルシカさんの素晴らしい歌とともに、作品にこめた大切なものは配信でも届けることができると信じています。ぜひ、この機会に何度でもご覧いただければうれしいです。

 ◇柴山智隆監督のコメント

 現在、多くの映画関係者の皆様が新型コロナウイルスによる影響を受けていることと思います。延期を決めたものの今も公開のめどが立っていない作品、撮影がストップしている実写の撮影現場も少なからずあるそうです。予定通りの公開が難しいと知らされた時、この映画を必要としてくださる方々へ何としても届けたい、と思いを強くしました。Netflix で配信させていただけることに感謝をしております。世界中の方々と同時に公開の瞬間を迎えられることが今は楽しみです。そして「泣き猫」が皆さんの日々の暮らしの一助になれたなら光栄です。一人でも多くの方にこの映画が届くことを願うばかりです。

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