俳優の長谷川博己さん主演の大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(NHK総合、日曜午後8時ほか)の第13回「帰蝶のはかりごと」(4月12日放送)から、佐々木蔵之介さんが演じる藤吉郎(のちの豊臣秀吉)が登場する。小柄だったとされる秀吉を、身長180センチを超える佐々木さんが演じることについて、「イメージと違う」という声も一部で上がっていたが、一足先に登場した“童顔丸顔の織田信長”こと染谷将太さんが、「打席に立てばホームラン」という高い演技力で、批判を一気に吹き飛ばしたあとだけに、佐々木さんが体現する高身長の「新しい秀吉」に視聴者の期待は早くも高まっている。ここでは、過去の大河ドラマの“秀吉俳優”をおさらいする。
あなたにオススメ
来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹” 朝ドラヒロインまで手が届くか
「麒麟がくる」は59作目の大河ドラマで、1991年放送の「太平記」などで知られる池端俊策さんのオリジナル作。若いころ、下克上の代名詞・美濃の斎藤道三を主君として勇猛果敢に戦場を駆け抜けると、その教えを胸に、やがて織田信長のもとで、多くの群雄と天下を巡って争う智将・明智光秀(長谷川さん)が主人公。ドラマでは謎めいた光秀の前半生に光を当て、戦国の英傑たちの運命も描く、エネルギッシュな群像劇となる。
佐々木さん演じる藤吉郎は、最下層の農民だったが、持ち前の人懐っこさと庶民ならではの自由さを武器に、信長の家臣として頭角を現していく……というキャラクター。キャストビジュアルのキャッチコピーは「光秀最大のライバル のちの“秀吉”」となっている。
佐々木さんは、2007年に放送された「風林火山」以来、13年ぶりの大河ドラマとなる。昨年6月の出演発表の際には、歴代の秀吉俳優をネットで調べたことを明かし、「もうたくさんの先輩方がいて歯が痛くなった」と役の重圧を明かしていたが、果たしてどんな演技を見せくれるのか、興味は尽きない。
1963年に始まったNHK大河ドラマで、“戦国もの”とされるのは「麒麟がくる」を含めて20作ある。最初の“戦国大河”は1965年の「太閤記」で、このときは緒形拳さんが秀吉を演じた。
次に秀吉が大河ドラマに登場したのは、1969年の「天と地と」。同作で浜田光夫さんが秀吉役を務めると、その後は1971年の「春の坂道」で中村芝鶴さん、1973年の「国盗り物語」で火野正平さん、1981年の「おんな太閤記」で西田敏行さん、1983年の「徳川家康」で武田鉄矢さん、1987年の「独眼竜政宗」で勝新太郎さんが“秀吉俳優”として大河ドラマの歴史に名を刻んだ。
いずれも「名優」と呼ぶにふさわしい役者ばかり。ちなみに1978年の「黄金の日日」では、“初代”の緒形さんが秀吉役で再登板している。
平成以降の大河ドラマに目を向けると、藤岡琢也さん(1989年「春日局」)、仲村トオルさん(1992年「信長 KING OF ZIPANGU」と1993年「琉球の風」)、竹中直人さん(1996年「秀吉」と2014年「軍師官兵衛」)、香川照之さん(2002年「利家とまつ」)、柄本明さん(2006年「功名が辻」)、笹野高史さん(2009年「天地人」)、岸谷五朗さん(2011年「江~姫たちの戦国~」)といった名前が並ぶ。
仲村さんは佐々木さん同様に高身長、かつまれに見るイケメンの秀吉だったが、印象の強さでいうと、そのものズバリの「秀吉」(と18年後の「軍師官兵衛」)で秀吉を演じた竹中さんに軍配は上がるだろう。
記憶に新しいのが、2016年「真田丸」の小日向文世さんだ。当時「ハマり役」「目が笑っていない」「怖すぎる」などの声が上がり、大きな注目を集めた。そんな「真田丸」から4年、新たな時代を切り開く戦国大河=「麒麟がくる」で、佐々木さんはどんな「新しい秀吉」を披露してくれるのか、ここから先のドラマに注目だ。
1週間の主なドラマのニュースをまとめて紹介する「ドラマ1週間」。今回(9月21~27日)は、来年のNHK大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~」で冨永愛さんが大奥総取締の高岳(…
橋本環奈さん主演で、9月30日にスタートする2024年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」。平成元年生まれのヒロインが、どんなときでも自分らしさを大切にする“ギャル…
1週間の主なドラマのニュースをまとめて紹介する「ドラマ1週間」。今回(9月21~27日)は、観月ありささんが反町隆史さんと杉野遥亮さんがダブル主演を務める10月期連続ドラマ「オク…
テレビ朝日開局65周年記念番組「祝!内村光良還暦祭り 内村プロデュース復活SP!!」が9月28日に放送され、サプライズゲストが話題となった。
俳優の吉高由里子さん主演のNHK大河ドラマ「光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)の脚本家・大石静さんが、9月30日午前8時15分から放送のNHKの朝の情報番組「あさイチ」(総合)…